元勇者、鍛冶職人の少女と会う
後日、アリスがやって来た。
「魔王軍に所属していてサラの武器の手入れをやっていた、って聞いて多分この人じゃないかな?」
アリスは机の上に1枚の肖像画を見せた。
「そうだっ! この人物だっ!」
「流石だな、すぐにわかったんだな」
「まぁ、私も小さい頃にかなりお世話になったからね、ただ今は現役を引退して隠居生活をしてるのよ」
「そうか······」
「ただ、その孫が後を継いで工房を持っているのよ。 それで話をしたら『是非やりたい!』って」
「本当かっ! ありがたい事だ」
「名前はヨーミリ、若いけど評判は良いみたい。真面目で仕事も丁寧、人柄も良いし、私としても広い世界に旅立ってもらいたいわ」
アリスのお墨付きがあるなら問題は無いだろう。
後日、アリスに連れられドワーフの少女がやって来た。
「鍛冶職人のヨーミリっス! よろしくッス!」
「この村の村長兼領主のノエルだ。よろしく頼むな」
「こちらこそッス!」
俺はヨーミリと握手をした。
しかし、思っていたより背が小さいし可愛らしいのにビックリした。
ただ流石に体力を使う仕事をしているので筋肉はついている。
「あっ! サラさんに爺ちゃんからお土産を預かっていたッス」
「私にか?」
ヨーミリから渡された布包みをサラが開けてみるとそこには短刀と一通の手紙があった。
「おぉ、これは間違いなくリゾフの作った物だ」
「見ただけでわかるのか?」
「あぁ、此処にサインが書いてあるから間違いない、リゾフは元気にしてるのか?」
「勿論ッス。ピンピンにしてるッスよ~」
その後もサラはヨーミリとの思い出話に花を咲かせていた。




