元勇者、冥王の実力を思い知らされる
コウとモミジ達が突入してから3分後、俺達もロンディ公爵邸へと踏み入れた。
「じ、錠前が真っ二つになってやがる······」
錠前が綺麗に焼き切ってあった。
門を抜け中に入ると其処は地獄絵図だった。
「甲冑が凹むとはどんだけ力があるんだ······」
「き、木の上に人が刺さってる······」
「屋敷の壁に所々穴が開いてる······」
まず傭兵らしき男達が所々に倒れていた。
全員が怯えガタガタ震えていて『冥王怖い冥王怖い······』と呟いていたり、上空に吹っ飛んだ奴等は屋根の上やら木の一番上に吊れられていたり、壁にめり込んでいたりと壮絶だった。
俺が魔王倒した時よりも酷かった。
「だ、大丈夫ですよね、ロンディ公爵は生きてますよね?」
「アミア姫、これでも軽い方ですから」
「これで軽い方なのかっ!?」
「コウさん達が本気を出していたら国、どころか世界を破壊しかねないから」
そう言ってユウスケは乾いた笑いをした。
······その言葉が冗談には聞こえなかった。
屋敷内に入っても壮絶な光景は続いた。
鎧を着た兵士達がぐったりしていたり多分逃げ出したのか剣とか槍を床に投げ出してあったり壁が一部破損されていたりとか······。
それは今も続いて上からは爆音やら悲鳴やらが聞こえている。
うん、地獄だ、これは。




