表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
309/416

元勇者、冥王と会う

 結婚式前日の深夜、俺達はロンディ公爵家が見える丘に来ていた。


「予想通りと言うか······、ならず者とか冒険者くずれとか集めてるね」


 ユウスケは双眼鏡でロンディ家の様子を眺めている。


「前日夜に会場をぶっ壊して結婚式を出来なくしてやろう、ていう寸法か」


「本当に自分達の事しか考えていないクズだな」


 サラがイライラしながら言った。


「下手したら謀反になる事をわかってないんでしょうか?」


「わからないからしでかすんだろ? そして、『そんなつもりはなかった』と言い訳するんだ」


「なんでそんな奴等がのうのうと貴族をやっているんでしょう。即処罰するべきです!」


 リリアが言う事に俺は苦笑いした。


「それぞれの国の事情があるからな、俺達だって本来は部外者なんだからな」


「ケンビア王は謝られていたね、あんなに腰の低い王様は初めて見たよ」


 事前にケンビア王に報告に言ったら『勇者殿に我が国の騒動に巻き込んで申し訳ない』と謝られたよ。


「お父様はああいう方なんです。だから他の貴族からちょっと舐められ気味なんですが······」


「アミア、本当に良いのか? 明日の朝は結婚式だぞ?」


「その前に我が国に蔓延る膿を出さないと結婚式なんて出来ません」


 俺達がそんな事を話していると後ろから足音が聞こえてきた。


「連れてきたぞ~」


 コウが姿を現したのだがその後ろには······、


「離すのじゃ! 早くこの紐をほどくのじゃ!」


「アホか、ほどいたら見境無く暴れ始めるだろうが。うちの国だったら大丈夫だが今回は外国だからな」


 紐に縛られた女性を引っ張ってきた。


「コウさん、何かしでかましたか?」


「コイツ、閉じ込められている牢屋を破壊しようとしてやがった。レイが付けた結界をも崩そうとしてレイが必死こいて抑えていた」


「レイさんも相変わらずみたいですね······」


 ユウスケはため息を吐いた。


「ユウスケ、この女性が?」


「モミジ・ソウマ、コウさんの従姉妹」


「おぉっ! ユウスケ久しぶりじゃな!」


「久しぶりです、モミジさん」


「話はコウから聞いておるぞ、悪党どもを潰せばいいんじゃな?」


「まぁ、お好きな様にしてくれれば······」


「腕がなるのぉ、いつもは後からコウやミカドに説教されるからのぉ、今日は好きな様に暴れてやるわ」


 そう言って不適な笑みを浮かべるモミジ。


「······ノエル、魔族よりも邪悪なオーラを感じるんだが気のせいか?」


「奇遇だな、俺もだ······」 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ