アクア、天使と契約する
「それでね、アクアちゃん」
レミルがニッコリアクアに微笑んだがアクアはビクッとなった。
「お姉ちゃん、その笑みは経験上厄介な事を頼む時の顔だと思うんだけど?」
「そんな厄介事なんてしないわよ♪」
「その語尾の♪が明らかに怪しいんだけどっ!?」
「でも、この事はノエル様達にも良い事だと思うのよ」
「俺達に?」
「そう、実はアクアちゃんに天使をつけようと思っているの」
「て、天使ぃっ!?」
アクアがガタッと立ち上がり裏返った声で叫んだ。
「これは前から決まっていた事なのよ、フローラちゃんにも既に天使はついてるし」
「えっ、そうなのっ?」
「そうよ、私達レベルで天使がついてないのはアクアだけよ」
「そんな話聞いてないっ!」
「だって家に全然寄らないし用が済んだらすぐに地上に戻っちゃうでしょ? こういうのはちゃんと本人に話を通してからやらないと」
アクアはぐうの音も出なかったみたいで押し黙った。
「アクアちゃんにつく天使は2人、今から候補の中から選んでもらって契約して貰うわ」
そう言うとレミルは水晶玉で何処かに連絡を始めた。
「あ、私です。妹につく天使の候補を何人か見繕いで貰えるかしら?」
それから数分後、何人かの羽を生やした少女達がやって来た。
「これが天使ですか······」
リリアを目をキラキラさせている。
「でも、表情が乏しいと言うか感情が無いみたいに感じるんだが」
「流石はノエル様、勘が良いわね。彼女達はこの時点では未完成なのよ」
「未完成?」
「彼女達にはまだ魂がないのよ。神と契約して初めて感情がついて天使になれるのよ」
アクアは天使候補の顔をジーッと見ている。
「あのさ、お姉ちゃん。一つ聞いていいかな?」
「何かしら?」
「なんで私より背も高いしスタイルが良いのっ!? 明らかに私が主に見えないよねっ!?」
確かに天使候補達を見ると明らかにアクアより年上に見えるし何より胸が大きい。
「ん~、でもこのサイズが基準よ」
「あんたが幼児体型だって事じゃない」
「そんな基準なんて否定してやるっ!後フローラ後で覚えてろっ!」
アクアは泣き叫んだ。
その後、見た目が似ている2人の天使とアクアは契約した。
天使達はアニラとユニラと名付けられた。
その直後にアクアとフローラは大喧嘩になった事は言うまでも無い。
とりあえず俺達の神界訪問はこれで終わった。
それから1週間後には魔力は戻った。
これにて神界訪問話は終わりです。




