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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
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元勇者、アクアの姉と会う

「此処がアクアの実家かぁ······」


 俺達はアクアの実家の前にやって来た。


「お姉ちゃん、いるかなぁ······」


「いると思うわよ。宮殿に呼び出しされてないし」


「上級神でも呼び出されないと入れないのか?」


「そういう訳ではないけど、必要性が無いからよ。先代魔王が暴れていた頃は宮殿で事の成り行きを監視していたみたいよ」


「監視だけですか?」


「基本的に直接手を出してはいけないのが神の掟だから。ランクが上がればそれだけ規制も厳しくなるのよ」


「だから、下級神のままの神もいるみたいだよ。実績を上げれば自動的にランクは上がっちゃうんだけど上がるのを拒否してる神もいるみたいなのよ」


 そんな話をしながらアクアは玄関を開けた。


「ただいまぁ『アクアちゃ~~~んっっっっ!!』うぐうっ!?」


 アクアが扉を開けた瞬間に誰かが飛び出してアクアに抱きついてきた。


「なかなか地上から戻って来ないからお姉ちゃん心配してたのよぉ、元気そうで良かったわぁ」


「く、くるじいぃ······」


 え、この人がアクアの姉なのか?


 確かに見た目はアクアを大人にしたような感じでスタイルも良い。


「レミル様、お客さんが来てるんですけど······」


「あら、ごめんなさい。久しぶりにアクアちゃんに会えたから嬉しくてつい」


「げほっげほっ······、お姉ちゃん力加減してよ······」


 アクアが苦しそうに咳をしながら言った。


「大丈夫ですか、アクアさん」


「うん、まぁ······覚悟はしてた」


「改めてですが······皆様、アクアがお世話になっています。私この世界の水の神のレミルと申します」


 そう言ってレミルはお辞儀をした。


「皆様方の事は見守らせていただいたので知っております。特にノエル様、アクアの封印を解いていただきありがとうございます」


「いやいや、俺はただ今後の生活の為に井戸が必要だったから」


「いえいえ、いくら自ら志願したとは言え大事な妹を危険な身に晒してしまい······、姉として心配していたんです」


 ん? 自ら志願?


 アクアって魔王軍に封印されていたんだよな?


 そういえばアクア以外に封印されている神って見てないよな?

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