表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
283/416

元勇者、火の女神に会う

「じゃあ、行こっか」


 そう言ってアクアは歩き始めた。


「魔法神がいる所はわかっているのか?」


「勿論、アイツの家は私の近所だもん」


 なるほど、だったら知ってる筈だ。


「さっさと行かないと余計なのと出くわす事が『あら? アクアじゃない』······」


 アクアが明らかに嫌な顔をしている。


「珍しいわね、神界に滅多に戻って来ない貴女が人間達を連れて来るなんて」


 そう言って俺達に近付いて来たのは真っ赤な長髪にスタイルが良い色気を漂わせる女性だった。


「アクア、知り合いか?」


「······火の土地神フローラ、私が一番会いたくない奴」


 そう言うアクアの顔はひきつっていた。


「俺はノエル・ビーガーと言います」


「ノエルって······、もしかして貴方が勇者?」


「元、ですけどね」


 俺がそう言うとフローラは俺の手を握って来た。


「貴方には一度会ってみたかったのよ♪ アクアが全然会わそうとしなかったからぁ、どう? 私と契約しない? アクアより良い仕事······」


 どっぱぁぁぁぁんっっっ!!!!


「きゃああああぁぁぁぁっっっっ!!!!」


 いきなり横から水の塊が飛んできてフローラが吹っ飛んだ。


「いきなり初対面で口説いてんじゃないわよっ!!」


 アクアが手を前に出して怒鳴っていた。


 フローラはびしょ濡れになっている。


「げほっげほっ······、じ、冗談よ。ちょっと試してみただけじゃない」


「そのわりには、かなり接近してきたみたいだけど?」


「わたしだってあの土地を管轄している土地神の1人よ、仲良くなる権利はあるでしょ」


「あんたは誰彼構わず口説こうとしてるでしょうがっ!? あんたの被害を受けた男神達のフォローを幼なじみだから、と言う理由で私がしなきゃいけないのよっ!!」


 暫く2人の口喧嘩が続いた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ