元勇者、昔の話に花を咲かす
久しぶりの更新です。
「不老不死って!?」
「まぁ、そうなりますよね······、身内である僕でもその事実を知った時は引きましたから」
ユウスケはそう言って苦笑いした。
「あの人だったら非常識な事を平気で出来ますよ。未だに成長中ですから」
マジか······、世界は広いな。
「でも、そう考えたらユウスケの強さもわかるな」
「ユウスケって強いの?」
アクアが聞いてきた。
「あぁ、かなり強い。俺と互角ぐらいだな」
「ノエルとっ!?」
サラが驚きの声をあげた。
「あぁ、確かに。あの頃の同期の冒険者の中では強い方に入るな。初めてドラゴンの討伐の依頼を受けた時、トドメで一刀両断にしたからな」
「いや、アレはノエル達が弱らせてくれたから」
「でも、あんなにキレイにバッサリと斬ったのは見事だったよ。おかげで報酬も上乗せしてくれたからな。そういえば、ユウスケって彼女はいるのか?」
「彼女というか······、店を手伝ってくれている子はいますよ。ノエル達も知ってる人だよ」
俺達が知ってる?
過去の記憶を思い起こしある少女の顔が浮かんだ。
「もしかしてミナか?」
「えっ!? ミナって確かとある国の騎士団で団長をやっていたっ!?」
ユウスケは照れながら頷いた。
ミナ・カーウェイ、弱冠?10代でありながらある国で騎士団の団長を勤めている人物だ。
俺達とはその国で起こったある出来事で出会い共闘する事になったのだ。
6月25日に『元勇者は静かに暮らしたい』の第2巻が発売されます!よろしくお願いいたします!