元勇者、ユウスケを迎える
※あけましておめでとうございます。2020年最初の更新です。よろしくお願いします。
「ユウスケと会ったのかっ!?」
「あぁ、元気そうで何よりだったよ」
俺はガーザスにユウスケに会った事を報告した。
「懐かしいな……、最後に会ったのはパーティーを解散する時の飲み会だったよな、確か俺達が当時借りていた家で……」
「あぁ、ユウスケが手料理を振舞ってくれたんだよな」
「へぇ~、そのユウスケっていう人料理が上手いんだ」
アクアが興味深そうに聞いてきた。
「あぁ、いくつか俺も教えてもらった」
なんでも『母親が家になかなか帰って来なくて自然に覚えた』って言ってたな、あと友人の無茶ぶりもあったみたいだ。
「今度村にも来る、って言っていたから近いうちに会えると思う」
「アイツの手料理も久しぶりに食べたいな」
「そういえば、前に言っていた先祖の事は聞いたの?」
「あ……、聞くの忘れた」
再会が嬉しかったからつい昔話に花を咲かせて聞くのを忘れてた……。
まぁ、次会う時に話を聞こう。
それから数日後、ユウスケが村にやってきた。
「ユウスケっ! 久しぶりだなっ!」
「ガーザスさん、苦しい苦しい……、お、お久しぶりです」
ガーザスはユウスケの首に手を回しユウスケは苦しそうな顔をしている。
「あれから何にも音沙汰が無かったから心配してたんだぞ」
「連絡する方法が無かったんですよ」
二人のやり取りを見て昔と変わらないなぁ、と思った。




