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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
256/416

書籍発売記念小説『ノエルの日記』

※誤字報告ありがとうございます!

※本日『元勇者は静かに暮らしたい』発売しました!

※現在、日間ジャンル別ランキングハイファンタジー部門41位です!


 ある日、部屋の掃除をしていた時の事。


「ん? これは・・・・・・懐かしい物が出てきたな」


 埃に被った古いノートを見つけた。


「ノエル、そのノートは?」


 一緒に手伝っていたサラが声をかけた。


「これは俺が冒険者になった頃に毎日書いていた日記帳だよ」


「日記帳?」


「あぁ、俺は学校とか通ってなくて親から文字の勉強も兼ねて毎日日記を書いていたんだ。成長してからもその癖がついているんだ」


「そういえば、夜になると机に向かって一人で書いていたな」


「今も書いているんだ。勿論勇者だった頃もな」


 そう言いながら俺はページをめくっていた。


「あっ、これはガーザスと初めて会った時の奴だ」


『○月X日 はじめてパーティーをくんだ。ガーザスというおかねもちのおぼっちゃんみたいなやつとユウスケという東の島からやって来たやつだ。はじめてのクエストはキバトラの討伐だったけど3人でちからをあわせてたおせた。この3人ならドラゴンでもたおせるんじゃないか』


 キバトラというのは魔獣の1種だ。


「ユウスケというのは?」


「思い出した! ユウスケ・アナンて言う東にあるワ島っていう島国から出稼ぎに来た奴がいたんだ」


「アナンて確か、ノエルの祖父の奥さんの・・・・・・」


「そうか・・・・・・、通りで気が合うと思った」


 アイツ、確か『将来は自分で店を持ちたい』とか言っていたよなぁ。


 俺が勇者になってパーティーは自然と消滅してしまったけどユウスケの奴、今は何をしてるんだろうか・・・・・・。



「くしゅん! 誰か噂をしてるのかな?」 


  

※今回登場したユウスケ・アナンは僕が『真ゼルガーの部屋』というサイトで投稿していた小説の主人公でこの小説用に新たに登場してもらいました。アニメイトの特典用に書き下ろしたSSに登場しています。

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