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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
232/416

元勇者、アイナの弟に会う

「しかし、コレだけの本を魔族にも人族にもわかりやすい様に纏めるのは、かなり大変だし腕が無いと大変だぞ」


「えぇ、そうですね。うちの学術機関の面々に任せればいいんですが、正直偏りそうで怖いんですよね……」


 いや、一国の王子がそう言う発言するのはどうか、と思うが。


 偏見の無い奴が良いよな……。


 そんな事があった数日後、村にある訪問者がやって来た。


 その人物はアイナと仲良さそうに話していた。


「アイナ、そいつは?」


「あぁ、私の弟よ」


「えっ!? 弟がいたのかっ!?」


「ノエル様ですか? 僕は『リベル・ネカール』と言います。姉がお世話になっています」


 頭を下げて礼儀正しそうな青年だ。


「リベルはだいぶ前に勘当されて家を追い出されて、暫く会えなかったのよ」


「勘当?」


「僕が魔力無しで生まれてしまったので、10歳の時に家を追い出されたんです」


「実の息子なのに? 冷たい親だな」


「それが先祖代々魔法使いの家に生まれた宿命なのよ……、だけどリベルは腐らないで自分の道を切り開いたのよ」


「へぇ~、今は何をやっているんだ?」


「フリーの学者をやっています」


 フリーの学者?


「何処かに所属はしてないのか?」


「はい、なるべく特定の価値観を持たない為に、色んな国を回って民間の立場で研究をしています」


「へぇ~……」


「しかも確実に結果も出していて最近話題にもなっているのよね」


「自慢の弟じゃないか」


「そうね、うちの家族の中では一番マトモだと思うわ」



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