元勇者、移住者たちを受け入れる
なかなか更新できなくてすみません
あれから数週間後、アリスが移住者達を連れてやって来た。
メンバーは少年少女で角をはやしていたり、牙をはやしていたりと人とはやはり違うけど、見た目は人と違いは無い。
「俺がこの村の村長のノエルだ。わからない事があったら何でも聞いてくれ。」
俺はニッコリと挨拶をした。
「あの……、よろしくお願いします……。」
うん、やっぱり緊張をしているみたいだ。
「今夜は歓迎会をする予定だ。それまで村を案内するから。サラ、よろしく頼む。」
「わかった。」
サラに村の中を案内させる事にした。
「しかし、随分と若い奴ばっかりだな。」
「うん、今回は一種の救命措置みたいな物だから。」
「どういう意味だ?」
「あの子達、住んでいた村で迫害を受けていたのよ。」
アリス曰く、今回の移住者たちはちょっと特殊な生まれをしてしまったらしい。
簡単に言うと、体に何らかのハンデを持っていたり、魔族の特徴みたいな物を持っていなかったり……。
後、魔族は人間よりも実力主義でありどんなに裕福な家に生まれたとしても才能が無かったら追い出されるらしい。
「私も家族に迫害を受けた事があるからね……、あの子たちの気持ちは痛いほどわかるのよ。」
そう言ってアリスはちょっと寂しい顔を見せた。
「安心しろ、この村では楽しい思いをさせるから。」
「期待してるわ。」
その日の夜、歓迎会が行われたがサラの案内が良かったのか、すぐに移住者たちの表情は柔らかな物になった。
彼等にはまずギルドに登録してもらい色々経験してもらってそれで自分の得意な物を見つけてもらおう、と思っている。




