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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
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幕間 サラ

久しぶりの更新です。

 私、サラがノエルと出会いこの村にやって来て1年とちょっとになる。


 彼と出会った事で私の人生は大きく変わった。


 魔王軍の幹部だった私が陰謀により奴隷に落とされてからは闇の中をずっとさまよい続けてきた。


 そんな中、魔王が倒され残党狩りの噂を聞き、この身一つで人間の屋敷を逃げ出し山の中に籠っていた私は不注意で毒キノコを食べてしまい苦しんでいた時に出会ったのがノエルだった。


 最初勇者と聞いた時は警戒もしたが藁をもつかむ思いで彼に頼る事にした。


 ずっと戦いの中で生きてきた私にとってこの村での生活は新鮮であり常に発見の日々だった。


 これがスローライフと言う物なんだな、と思った。


 段々と人が増えていくうちにこの村も発展していった。


 まぁ、その殆どが『訳あり』の人物で、その事情に共感してしまう。


 種族関係なく人はみんな傷を持っているんだなぁ、と考えれば当たり前なんだが思ってしまう。


「……と、まぁこういう感じだ。参考になったか?」


「えぇ、サラさんがこの村で一番長いと聞いたので話を聞いたんですが……、本当にノエルさんと出会って良かったですね。」


「そうだな、時を間違えば敵としてで会っていたかもしれないからなぁ、運命と言うのは本当にわからないものだ。」


 アンジェから話が聞きたい、と言われ私はこの村に来た時の事を話していた。


「それで、ノエルさんに関しては恋愛感情とかは無いんですか?」


「れ、恋愛っ!?」


 急に言われ私の体温が高くなった事に感じた。


「そ、それは……、まぁ異性として意識する事もたまにはあるが……、その私が彼の横にいてもいいだろうか、と思ってしまう所もあるし……。」


「でも、ノエルさんは貴族の女性に結構人気があるんですよ。この村での出来事は王都でも噂になっていますし……。ご本人は気づいていませんが。」


 マジか……。


 確かにカッコいいし人気はあるんだろうな。


 し、しかしいきなり異性として意識するのもどうかと思うし……。


「今の所、ノエルさんは恋愛とか興味なさそうですから問題は無い、と思いますけど。」


 

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