元王子、衝撃告白する
「それで……、今回はどうして此処に来たんだ?」
「あぁ、実はね父上から呼び出しを喰らったんだ。『大事な話があるから一回シュヴィアに戻ってこい』と。」
「大事な話? そんなの聞いてないですよ。」
「私もです。」
シュバルツもリリアも全く見当がつかない、みたいだ。
「まぁ、俺も父上達に報告しないといけない事があるから丁度いいと思ってこうして帰って来たんだ。」
「報告しないといけない事?」
「あぁ、俺3年前に結婚したんだよ。」
『……はい?』
「子供もいる、双子の女の子だ、名前は『ライア』と『ユイカ』だ、凄くかわいいんだよ♪」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ!! 情報が追い付いてこないんですけどっ!?」
「そもそも相手は誰なんですかっ!?」
「普通の女の子だよ、今回みたいに腹が減って倒れた時に介抱してくれて。特に料理が美味くてさぁ、やっぱり胃を捕まれたね。」
「仮にも王族だろ? 庶民の女性と結婚して大丈夫なのか?」
「俺の事情もちゃんと話してあるし、俺は王族に復帰するつもりはないから特に大きな問題は無い。ただ、やっぱり父上達には会わせないといけないな、と思っていたから良いタイミングだったよ。」
「それは国王達は知っているのか?」
「勿論、報告した。ただ会わせてはいないから今回別行動で今シュヴィアに向かっている。」
なんていうか、色々突っ込みたい部分があるんだが……。
因みにシュバルツとリリアは真っ白になっていたよ。




