お茶会、開催
いよいよお茶会当日になった。
リリアは参加者を迎えにシュヴィア城に行った。
お茶会の舞台となるのは村一番見栄えのする、旧村長の家だ。
そこの庭にテーブルといすを設置、テーブルには手作りのクロスが敷いてある。
因みにクロスを作ったのはサーニャである。
そして、今回出すお茶はキャミィが育てたハーブを使用している。
「私の育てたハーブが口に合うかどうか楽しみですね。」
俺やリリアが試飲してオッケーサインを出したので大丈夫だと思う。
準備は出来ている。
暫くしてリリアが数人の少女を連れて来た。
少女達はキョロキョロと見回している。
因みにリリアは今日は男装では無くシンプルなワンピースをしている。
流石にこういう格好をすると王女に見える。
「皆様、こちらがこの村の村長であるノエル様です。」
「どうも、初めましてハノイ村へようこそいらっしゃいました。ノエルと申します。何も無い所ですが出来る限りのおもてなしをさせていただきたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。」
俺は挨拶をして頭を下げた。
「はじめまして、私『メイア・コバルト』と申します。かの有名な勇者様とお会いできて光栄ですわ。」
「私『アミア・ケンビアと申します。」
「……『ミネルバ・トーリア』、よろしく。」
第一印象としてはメイアは典型的なお嬢様タイプ、アミアはちょっと地味な感じがするが、ミネルバは無口で何を考えているのかわからない、そんな感じがした。
やっぱり王女と言っても色々なタイプがいるんだなぁ、とつくづく思う。
地理に関して『狭いんじゃないか?』というコメントをいただきました。地理に関しては具体的な設定はしていませんでした。過去の話も含めてですが表現を加えていこうかなと思っております。おかしな部分がまだまだあると思いますが、徐々に直していきたいと思っております。