表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
192/416

元勇者、貴族の裏を知る

遅ればせながら誤字指摘ありがとうございます。

「そう、料理の勉強をしているの。」


「まぁ、俺がどやした結果なんですが……。」


 俺はシュヴィア城に来て、何故か王妃様に捕まりお茶を飲んでいる。


 それで、リリアの近況を話した。


「あの子は貴族の黒い部分を見てきたから貴族を毛嫌いしている部分があるのよ。だから、あまり他の令嬢と深くは付き合わないのよ。」


「黒い部分、と言うと?」


「足の引っ張り合い、権力闘争……。」


 なるほど、そんな物を幼い頃から見せられたのであれば毛嫌いするのもわかるような気がする。


「更に実家の腐敗ぶりを見せつけられたから余計に……。私もフォローすればよかったんだけど忙しくて……、気づけば男勝りな性格になっちゃって……。」


 俺的には本人が満足しているのであれば良いと思うんだけどなぁ……。


 まぁ、王族ともなるとそうはいかないんだろうな。


「そういえば、リリアには新しい婚約者はいないのか?」


 王妃様は頭を横に振った。


「私はお見合いで無理やり結婚させるよりも、本人が納得してくれる方が良いと思うわ。貴族や王族の結婚ってほとんどが『政略結婚』で、その殆どが『仮面夫婦』なのよ。中にはお互い愛人がいて、相手の出方を伺っている夫婦もいるわ。」


「伺っている?」


「つまり、離婚沙汰になって慰謝料の問題になった時に、相手の過失にさせたい訳よ。」


「より多くの慰謝料を取る為にか? えげつないなぁ……。」


「愛の無い結婚をすると繋ぎとめるのはお金とか地位だけになっちゃうのよ。貴族同士ならまだ良い方だけど、リリアの元婚約者は他国の王子だったから最悪戦争のきっかけになってもおかしくは無いのよ。まぁ、向こうの国王が良識のある人だったから今の所は大きな問題にはなってないけど。」


 ……大変なんだなぁ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ