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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
元勇者編
19/415

元勇者、令嬢を保護する

「昨日は凄い雨だったな。」


 ふわぁ、と欠伸をしながら外に出た。


 朝の日課として村の散歩をするのが通例になっている。


 特に変化は無いんだけどな。


 だが、一軒だけ人の気配を感じた。


 そこはステラの家だった。


 正直、今となってはほろ苦い思い出しかない家だが中に入ってみた。


「・・・・・・え?。」


 思わず、言葉を失った。


 一人の少女が床に倒れていたからだ。


「おいっ! 大丈夫かっ!?」


「うぅん・・・・・・。」


 服も体もずぶ濡れだし、風邪を引いてる可能性があるので彼女を担ぎ家に戻った。


 すぐにサラを呼び彼女の対応を任せた。


 ・・・・・・流石に服を脱がせる度胸なんて無い。


 彼女はベッドに寝かせた。


「浮浪者という感じには見えないな。」


「服も寝間着だから、貧乏そうな感じには見えないしな。王都の方から来たんだろうな。」


 だが、寝間着姿でこの村まで来るなんて言うのは尋常ではない。


 訳ありだ、というのは感じた。


「う、うぅ・・・・・・。こ、此処は・・・・・・?」


「気づいたか? 此処はハノイ村ていう場所だ。」


「ハノイ村・・・・・・、貴殿方は?」


「この村の住人のノエルっていうんだ。」


「私はサラだ。貴女は空き家に倒れていたんだ。」


「そうでしたか・・・・・・、私はサーニャと言います。ご迷惑をかけて申し訳ありません・・・・・・。」


 言葉遣いから見て、やはり良いとこのお嬢様みたいだ。


   


 

 

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