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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
185/416

元勇者、企てる

「確かマリーナが嫁いだのは『リデラック』侯爵家だったよね?」


「はい・・・・・・、結婚前は優しくて向こうの家族も受け入れてくれたんですが。」


「話だけ聞くとリデラックとか言う家、何か胡散臭い匂いがしてきたな。」


「ちょっと調べてみましょうか。貴族の中には悪どいやり方で財を増やしているのもいますから。」


 そんな事があった数日後、リリアが怒りながら入って来た。


「やっぱりリデラック家は真っ黒でしたっ! あの家は屑の固まりみたいな家ですよっ!!」


「そんなに悪どい事をしていたのか?」


「マリーナ同様に家を乗っ取られて奴隷商人に売られた令嬢が何人もいたんですよ。」


「そんな奴を貴族にしていたのか?」


「上手くかわしてきたみたいです。それに・・・・・・、奴隷自体が違法ではありませんから。」


 リリアは苦い顔をしている。


「にしても、マリーナって確か前とは性格が違っていた、って言っていたよな? 奴隷に堕ちたからといって、性格まで変わるもんか?」


「奴隷商人の中には、奴隷としての価値を高くさせる為に『奴隷教育』を受けさせる者もいるんだ。私も受けた事がある。」


 元奴隷であるサラがそう証言した。


「奴隷教育って具体的に何をやるんだ?」


「簡単に言うと、鞭ばっかりだ。言う事を無理矢理言い聞かせて、聞かなければ拷問にあわせる。それを繰り返して精神的にも肉体的にも追い詰めるんだ。」


「酷いっ! そんな業者は速攻に潰すべきですっ! 父上に進言してきます!!」


「まぁ待て。それよりも良い手がある。そのリデラック家を奴隷に落とした方が良いんじゃないか?」


「そんな事が出来るんですか?」


「たぶんな? 自分がしてきた事は自分に返ってくる、って言う事を教えてやるんだよ。」


  

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