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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
167/416

元勇者、王妃の評判を聞く

「ほう、領地が広がったのですか?」


「あぁ、だからミレットに凄く感謝してるよ。」


 ガッシュ将軍がやって来たのでお茶を飲みながら話している。


「ミレット様は優秀なお方だ。生まれてくる順番が違っていたらレバニアも変わっていた事でしょう……。」


 やはりガッシュ将軍もそう思っているのか。


「そういえばガッシュ将軍はクラリス王妃の事を知ってるか?」


「クラリスと言いますと……、シュヴィアの王妃様の事ですか。勿論知っております。」


 やっぱり有名なんだなぁ……。


「彼女は凄くわかりやすい性格をしております。味方とみなせば自分を犠牲にしてでも守り抜き、敵とみなせば容赦なく叩き潰す、そういう人物です。儂も何度か彼女には痛い目にあっております。」


「お父様がですか?」


 サーニャが驚いた声をあげた。


「彼女と儂とは実力伯仲、年下ながらも良い好敵手です。王妃になってもその手腕は変わっていないようですな。」


 将軍にそこまで言わせるとは……、いや実際にそこまでの実力は持っている事は知っているけれども。


「シュヴィア国が今の様になったのは彼女の力があった、とも言われております。前国王もそれを恐れておりました。例え自国の者であろうとも国に損害を与える者なれば容赦なく切り捨てましたから。彼女が王妃となって一番最初にやった事は貴族の間引きでしたから。」


「間引き?」


「はい、彼女はまず自国の貴族の身元調査を行い、不正が発覚した貴族を容赦無く処分した、と聞きます。なんでも古くからある名門にも容赦なかった、と聞きました。」


「その話、当時の側近から聞いた事があります。側近がもう少し穏やかにやった方が、と意見した事があったそうですが、母上は『私は憎まれる事を承知でやっているんです。覚悟無くして国を変える事が出来ますか?』、と言われ何も言えなかったそうです。」


「彼女らしい話ですな。」


「その影響を受けているのが妹なんです。妹も母上同様、騎士団に所属しているんですが内部から『母上の再来』と言われている位の実力の持ち主なんです。」


 ……シュヴィアの女性陣は強烈な性格の持ち主ばっかりなのか?

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