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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
165/416

元勇者、王妃の実力を思い知る

「ところで一つ聞きたかった事があるんだが?」


「私が長い間、留守にしていた訳? 簡単よ、叔父が私が王妃である事を良い事に領地で好き勝手やって領民を苦しめていたから、懲らしめに行ったのよ。叔父には退場してもらって荒れた領地を復旧させる為に領主代行をしていたのよ。」


 なるほど、そういう事だったのか・・・・・・。


「今度は城内の大掃除をしなきゃいけないわね。いやぁ、腕が鳴るわ♪」


 何かこの状況を楽しんでいる様な気がするのは気のせいか・・・・・・?



「気のせいではありませんよ。母上のやり方なんです。わざと相手に好き勝手やらせて増長させて完膚無きまで叩き潰すんです。」


「エグいやり方だな。」


「精神的にも肉体的にも追い詰めるのが母上なんです・・・・・・。息子の僕でも引きますよ。」


「サリウス王は何も言わないのか?」


「父上は母上の性格を知ってますからね、国が良い方向に進むのであれば文句は言いませんよ。」


「まさか、あの戦闘狂が王妃様だったなんて・・・・・・。」


 アイナにクラリスの事を話したら驚いていたな。


「母上はそんなに凄かったんですか?」


「馬に乗って迫ってくる魔物を一刀両断、返り血を浴びながら笑ってるのよ。頭でも狂ってるんじゃないか、て思ったわ。」


 うん、ドン引きしてたよな。


 シュバルツも引いているな。


 さて、それからシュヴィア領内では大幅な領地の改変が行われた。


 王妃による貴族の取り締まりが始まった事で反対派の貴族は領地の没収や、身分剥奪、国外追放が行われた。


 流石に死人は出なかったが抵抗されるんじゃないか、と思っていたが抵抗させる力さえも奪ったらしい。


 叩き潰す、というのはこういう事を言うんだろうな。


 その結果、うちの近辺の領地が空地となり我が領となった。  


 

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