表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
163/416

元勇者、王妃と会う

 それから数日後、シュバルツが再びやって来た。


 今度は大きな荷物を持ってきて……。


「まさか、家出したのか?」


「そうじゃないですよ。父上の命で『暫く避難していろ』と。」


 避難って……。


「母上が明日戻ってくるんです。城内は今、大慌てなんですよ。」


「大慌てって……、もしかして『もみ消し』か?」


「まぁ、無駄なんですけどね。母上には報告がいってますから。」


 そう言って苦笑いするシュバルツ。


「母上は不正とかを絶対に許さない人です。どんなに名門であっても母上ににらまれたら即アウトです。」


「元々が騎士だから、正義感が強いんだろうな。て事は俺の事も?」


「勿論です。」


 あぁ~、もしかして俺、会わなきゃいけないかもしれないなぁ……。


 しかも、明日って言ったら国に報告しに行かなきゃいけない日じゃないか……。



 翌日


 シュバルツと共に登城した俺。


 城内は何というかピリピリしている。


 普通は歓迎モードだと思うのだが。


 そんだけ王妃と言う人物が恐れられている、と言う事か。


 場内の大広間には貴族や領主達が集められている。


 まぁ、当然俺もその中に入っている。


 そこへサリウス王が入ってくる。


「諸君、知っての通りだが、我が妻である『クラリス・シュヴィア』が本日より我が国に帰還し、国政に復帰する事になった。これよりクラリスより挨拶がある。心して聞くように。」


 そう言うと、一人の女性が入って来た。


「皆様、ご無沙汰しております。実家の方で問題があり色々ありまして、不本意ながら国政を長い間離れておりましたが、こうして復帰させていただく事になりました。今後ともよろしくお願い致します。」


 そう挨拶する俺は王妃の顔を見て驚いた。


「え……。」


 だって、俺、会った事あるよ。


 勇者時代に一瞬だけど一緒に戦った事あるよ。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ