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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
145/416

元王子、元部下と再会する

 俺はケイズを連れて教会にやって来た。


「ノエル様、どうされたんですか……、てケイズ様っ!?」


 シンシアはケイズの姿を見て驚きの声を上げた。


「シンシア……、久しぶり。」


 ケイズは照れくさそうな顔をしている。


「ケイズ様……、まさか再会できるとは思っていませんでした。」


 涙目になっているシンシア。


「シンシア、ケイズはこの村に住む事になったんだ。」


「えぇっ!? 帝国には帰られないんですかっ!?」


「いや……、帰れなくなったんだ。もう国は無くなったから。」


「え……。」


 そりゃそうだろ、急に母国が無くなった、て言うんだからな。


 俺はケイズから聞いた話をシンシアに伝えた。


「……いつかやらかす、と思っていましたが、まさかこんなに早いとは。」


「まぁ、シンシアを追い出した時点でこうなる運命になってたんだ。シンシアは帝国一の兵士だったからな。」


「そんなに強かったのか、シンシアは。」


「銃器と言う銃器を自分の手の様に使っていたからな。その姿は踊る様に戦場を駆けていたから、『砲撃の戦乙女』と呼ばれたぐらいだ。」


 マジか……。


「は、恥ずかしいですから……。」


 顔を真っ赤にしているシンシア。


「いや、でも新鮮だよ。帝国時代は無表情で何を考えているのかわからなかったからな。そんなにイキイキした表情をするのを初めて見たよ。」


 逆に俺は今のシンシアしか知らないから昔の姿が想像つかないな。

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