表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
142/416

錬金術師、奮闘する

「それってミラージュは知っているのか?」


「最初は知りませんでしたが、途中でばれましたけど特に責められる事はありませんでした。」


「じゃあ、今の魔族はその生き残りの血を引いている、と言う事か?」


「それはわかりません。魔族に関しては知らない事ばかりなんです。師匠はともかくとして、彼らが人類と敵対する理由やどこからやって来たのか、とかを研究すれば共存できる道があると思うんです。」


 それは俺も同じだ。だから、魔族の子も受け入れた訳だし。


「今は友好な関係を築こうとしているんですから良いチャンスだと思うんですよ。魔族と共存できる道、歩み寄るチャンスだと思うんです。それはレダだって同じ事ですよ。」


「そ、そうですか……。」


「えぇ、ジャレットから歩み寄れば彼女も歩み寄りますよ。彼女を作ったのは貴女なんですから。」


「そ、そうですよね……、わ、わかりました。私、頑張ってみます。レダ、よろしくね。」


「♪」


 この日からジャレットの奮闘が始まった。


 

 それから一週間後


「ノエルさんっ! レダが漸く言葉を喋る様になりましたっ!」


「おいおい、ドアが壊れるからゆっくり開けてくれ」


 勢いよくジャレットがドアを開けて入ってきた。


「レダ、挨拶してみて。」


「……ワタシ、レダ。」


 単語だが声ははっきりしている。


 あと、やっぱり女の子だったんだな、て事が認識できた。


「俺はノエル、言えるか?」


「ノエル?」


「そうそう、今は単語だけか?」


「そうですね、でもやっぱり知能は高いですよ。」


 そうだな、一週間でここまで喋れるのはやはり凄いと思う。


「でも、ジャレット疲れてないか?」


「いやぁ……、ずっと一人で過ごしてきたんで誰かと一緒に生活する機会が無かったんですよ。」


「弟子時代は兄弟子たちと一緒に生活してなかったのか?」


「兄弟子はみんな男性ばっかでしたから、私は特別に個人部屋を用意してくれたので……、それにあんまり錬金術師はコミュニケーションを取るのが苦手な人が多いんですよ。マイペースというか……。」


 それはシエンスを見ればわかる。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ