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元勇者、セイトの成長を見守る
セイトがギルドに来て一か月が経過した。
徐々にだが戦い方に慣れてきたセイト、強くなってきているのがわかる。
野獣を倒すのにも時間がかからなくなってきたし、数も多くなってきた。
何よりも自信を持ち始めたのが成長した結果だ。
俺もアシストしているがこれなら独り立ちも遠い日ではない。
「今日もお疲れ様でした。」
「お疲れさん、そういえば家族に仕送りはしているのか?」
「はい、前のパーティーを組んでいた時より、仕送りできるお金が増えてみんな喜んでます。」
「そっか、そりゃあ良かったな。」
そんな事を話しながらギルドへと入る。
「おぅ、お帰り。」
ガーザスが誰かと話しているみたいだ。
手には書類を持っている。
面接をしているみたいだ。
「丁度良かった。今、受付の子の面接をしていたんだ。この子今日からギルドで働くことになった『ミリィ』ちゃんだ。」
「へ? ミリィ?」
名前にセイトが反応した。
振り向いた少女がこちらを見た。
「どうも、受付を担当する事になったミリィと言います……、ってセイトッ!?」
「ミリィ!? 何でここにっ!?」
「もしかして……。」
「はい、前のパーティーのメンバーです……。て言っても最後まで僕の追い出しに反対してくれたんですけど……。」




