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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
135/416

元勇者、セイトの元パーティーの現状を聞く

 俺達はオオカミの遺体を運んでギルドに戻ってきた。


「おぉ、見事に依頼達成だな。」


「はいっ!ノエルさんのおかげで達成できましたっ!」


 セイトはニコニコして報告した。


「じゃあ報酬を渡そう。」


 今回の報酬は銀貨一枚、銅貨二枚だった。


「これはノエルさんと分ければいいんですか?」


「俺はあくまでサポート役だから全部お前がもらっていいよ。」


「コイツは財産があるから大丈夫だよ。」


 ガーザス、何言ってるんだよ。


「あぁ、そうそうギルド協会から会報が届いたんだよ。」


「会報?」


「各ギルドの現状とかパーティーの昇格とか降格とかが載ってるんだよ。」


「うちのギルドも載っているのか?」


「こないだ、ギルド申請に行った時に取材受けたよ。ほら、ちゃんと載ってる。」


 『新ギルド誕生! スローライフを送りたい方は登録待っています』と記事に載っていた。


「スローライフって……。」


「この村にはピッタリだろ?」


 そうニヤリと笑うガーザス。


「あれ? 僕がいた前のパーティーの事が載ってない……、確かSランクの昇格試験を受ける、って言っていたのに。」


「気になるのか? 追い出したパーティーがどうなったか。」


「やっぱり気になります……。」


「あぁ、その件だけど会報が出来上がった後の事らしいから、載っていなかったんだけど、気になって問い合わせしてみたんだがエライ事になってるぞ。」


「どういう意味だ?」


「そのパーティー、昇格どころか冒険者免許剥奪されたらしい。」


「えっ!? なんでですかっ!?」


「ランクがあがると共に戦果だけじゃなくて日頃の態度とかも審査の対象になるらしい。ギルドの顔になるからな。実際、過去にパーティーの素行の悪さが原因でギルドがつぶされた事もある。だから、そう簡単にSランクにはなれないんだ。今回はセイトを無理やり追い出した事が原因らしい。後、メンバー脱退の届をギルドに提出していなかった事もマイナスポイントになったらしい。」


 自分達の首を自分達で締める事になったか。


 まぁ、ギルドも馬鹿じゃ無かった、ていう事だな。 

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