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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
133/416

元勇者、鍛える

「まずは道具だが、お金は無いんだろ?」


「はい……、お金は全て最低限の物だけで後は置いていくように、と……。」


 容赦ないな、そのパーティー。


 情けと言う物は無いのか。


「だったら、レンタルしようか? 金を稼げるようになったら買い取っていいから。」


「ありがとうございます。早く稼げるように頑張ります。」


 やる気は十分だな。


 早速、防具、剣を用意してもらう。


 防具や武器にもレベルがあり、同じ物を使っていけばレベルは上がっていく。


 当然、新人冒険者の武器や道具はレベル1から始まる。


 ギルドの裏側にある訓練場へ行く。


「さて、基礎訓練を行う。まずは俺が相手をするからかかってきてくれ。」


「武器は持ってないんですか?」


「あぁ、俺はよけれる自信があるから全力でかかってきてくれ。」


「わかりました。」


 そう言ってセイトは剣を構える。


 そして、俺に向かってくる。


 ブンブンと俺に剣を振ってくるが俺はヒョイとよけていく。


 よけながらも俺はセイトの動きを冷静に観察している。


 剣士としての基本的な動きは出来ているが無駄な動作が多い。


 後、体力が無いな。すでに息切れをしている。


 やはり大きな能力を持っていると体力が異常に減っていく。


 これは俺も経験していたから凄くわかる。


「よし、ここまで。」


「はぁはぁ……、疲れました。」


「まずは体力向上を目指そう。これから毎日ランニングをするぞ。基本的な動きは出来ているから、少し練習すればすぐにレベルは上がるはずだ。」


「本当ですか!? が、頑張ります。」


 性格も良いし、実力がついたとしてもその謙虚さは忘れてほしくないな。



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