元勇者、ギルド完成
シュヴィアのギルドを訪問してから数週間後、ギルドの建物が完成した。
「結構大きな建物になったな。」
「これでも必要な物を考えてシンプルにしたんですよ。」
建物は3階建てになっている。
「1階はギルド兼食堂になっています。」
「酒場じゃないんだ?」
「酒場よりも食堂の方が老若男女集まりやすいじゃないですか。」
言われてみればその通りだ。
「2階は集会場や会議室になっています。後、簡単な宿泊も出来るようにしました。」
「それはありがたいな。疲れて宿屋取るのも嫌な時があるんだ。」
「3階はギルド長の部屋+自宅になっています。」
「俺のっ!?」
「えぇ、聞けば新婚じゃないですか。やっぱり職場と自宅は近い方が良いと思うんですよ。」
「……あんた、そういう気の使い方も出来たのね。」
「どういう意味?」
「いや、クリスタの言いたい事はわかるぞ。 アムールって恋愛とか興味なさそうだから。」
「だって、夫婦は一緒にいるのが当たり前でしょ?」
キョトンとするアムール。
……まぁ、言われてみれば当たり前だが。
「ありがとうな、アムール。気合が入ったぜ!」
「ガーザス、あんまり無理はしないでね。」
こうして、我がハノイ村のギルドが正式に稼働する事となった。
まぁ、シュヴィア国に申請して、ギルド協会にも登録した。
因みにギルドの種類は『総合ギルド』とした。




