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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
129/416

元勇者、元仲間達のその後を知る

「兄上に会われたんですかっ!?」


「あぁ、かなり反省していたよ。まぁ、あの環境だったら心が折れてもしょうがないよな。」


 俺は、ミレット達にカインの様子を教えた。


「あそこの鉱山は父上の肝いりで開発が始まったんです。兄上や僕も何回か視察に行った事がありますが……。まさか、自分があそこに入れられるとは兄上も思っていなかったでしょうね。」


 一寸先は闇、とは正にこの事だな。


 そういえばステラはどうしてるんだろうな?


 聖国に連行されて以来全く音沙汰無しの状態なんだが……。


 ミラージュに聞いてみるか。



 それから数日後にミラージュが来たのでステラの事を聞いてみた。


「あぁ~、聖国内の修道院でシスターとして生活してるわ。」


「ちゃんと反省はしてるのか?」


「報告だと最初の頃は泣き喚いたりしてたみたいよ。だけど、流石にどうしようもない、って思ったらしいわね。大人しく神に祈りを捧げたり、ボランティアに勤しんだりしてるわ。」


 そうか、根は悪い奴じゃないんだよ。出会った相手が悪かったんだ。


「一番どうしようもないのはグダールって奴よ。アレは生まれ変わる事も出来ないんだから。」


「どういう意味だ?」


「人を殺したり犯罪を犯したりした者は死後、地獄に堕ちて現世の罪を償わないといけないの。そうしないと生まれ変わる事は出来ないんだけど、グダールの場合は殺された人物の恨みが強すぎたし、その殺された人物を邪神が気にいって僕になって自らグダールに手を出したから、地獄じゃなくて冥界に連れて行かれたのよ。冥界に行った者は二度と生まれ変わる事は出来ない。ずっと冥界で苦しみ続けるしかないのよ。」


「はぁ……、自業自得とはいえ辛いな。」



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