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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
121/416

元勇者、シュヴィアの過去を知る

 それから、俺達はシエンスからギルドの運営方法とか色々話を聞いた。


 まぁ、うちの村のギルドはそんなに大きくするつもりはないけど参考にはなった。


「このギルドも立ち上げ当時は色々苦労したんですよ。この国の他のギルドから嫌がらせも受けました。」


 そりゃあそうだろうな、と思う。


 新参者は最初は受け入れにくいからな。


 俺も冒険者になった頃は色々言われてたからな。


「それでも、やってこれたのはサリウス王のおかげだと思っています。」


「サリウス王がシエンスを呼び寄せたのか。」


「いえ、先代の王が病気で亡くなる直前に私の元に手紙が来ましてね、『国の行く末、サリウスがこれから行う改革を手伝ってほしい』と書かれていまして。私もシュヴィア出身ですし、ね。」


 先代の王っていう事はサリウスの父親か。


「当時の国は結構ひどい状態だったんです。王族なんてお飾り状態で実質はある貴族が権力をふるっていたんです。」


「そんな事があったなんて知らなかった……。」


「それを変えようとしていたのがサリウス王だったのです。彼はこの国を根本的な部分から変えようとしました。その一つがこのギルドの設立です。ギルド同士の無用な争いを止め、協力関係を作るようにするのが目的なんです。」


 なるほど、そんな過去があったのか。


「徐々にですがこのギルドも受け入れられていきました。勿論、表沙汰にはできない事もありますよ。その貴族から暗殺者を送り込まれたこともあります。返り討ちにはしましたけどね。」


 にっこり笑いながら物騒な事を言うシエンスを見て、やはり只者ではないな、と思った。





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