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元勇者は静かに暮らしたい(Web版)  作者: こうじ
領主編
111/416

元勇者、企む2

「‥‥‥という訳だ。」


 俺はアリスに今回の件の話をした。


「魔族には関係無いかもしれないが、協力してもらいたいんだ。」


「別に協力するのは構わないわよ。しかし、人間にも悪人っているのね。」


「人間にも色々いるから、って魔族もそうだよな。」


 勇者を辞めてから色んな人々を見てきて、魔族よりも人間の方が質が悪い様に思えてきた。


「協力するにしても、私は何をすれば良いの?」


「簡単に言えば魔族領にある何か特殊な植物とか無いだろうか?」


「あるわよ。『寄生花』って言うんだけど。それは、魔族領にしかない花なのよ。」


「それ、聞いた事あるわ。確か、土地の養分をすいとるだけじゃなくて、その土地の食物や植物を枯らしてしまう花でしょ。」


「見た目は綺麗なんだけどね。そいつらにはピッタリな花じゃないかしら。」


 確かにピッタリだ。


「じゃあ、その話を伯爵と協力関係にある商人に買わせて、伯爵に売り付ければ良いんじゃないかしら?」


「それで行こう!」


 こうして計画は始まった。


 まず、セラウィン伯爵と協力関係にある商人を調べる為に伯爵の家を見張っていたのだが、すぐにわかった。


 驚いたのがその商人がアイナに安物の杖を売り付けた人物だった。


 それを知った時のアイナの怒りようと言ったら‥‥‥。


 すぐにその商人を取っ捕まえ、尋問したらすぐに吐いた。


 安物の杖もどうやらセラウィン伯爵が関与していた事が発覚し、アイナの怒りが爆発。


 普段、クールな人物を怒らせたら大変な事になるんだなぁ‥‥‥。  

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