勇者、魔王を倒すが仲間に裏切られる
思いついたので始めました。あまり期待はしないで下さい。
「これで・・・・・・、終わりだあああぁぁぁぁっっっっ!!!!」
「ぐわああああぁぁぁぁっっっっ!!!!」
俺は渾身の力をかけて聖剣を魔王に振り落とした。
魔王の叫び声が城内に響き渡った。
「我が……魔王である我が人間ごときに倒されるとは……だが覚えておくが良い! 我は必ず復活する! 何十年経とうが百年先だろうが、この世に悪意があるかぎり我は必ず貴様達の目の前に必ず現れる!! その時まで束の間の平和を楽しむのだな!!」
そう言って、魔王は消滅した。
魔王消滅と同時にゴゴゴという音が聞こえだした。
城が崩れ落ちる音だ。
「みんな! 城が崩れ落ちるぞっ! 早くこの場から……って、あれ?」
いつの間にか、さっきまで一緒に戦っていた仲間達がいなくなっていた。
1枚の紙を置いて。
俺は紙を拾い上げて読んだ。
そこに書いてあった内容を要約すれば、『国王の命により、魔王と共に勇者を葬る』
そして、『仲間である聖女は、王子と結婚する』
更に、ついでとばかりに俺に対しての罵詈雑言までが書かれていた。
俺はワナワナと震え、大声で叫んだ。
「ふっざけんなぁぁぁぁっっっっ!!!! 俺の人生を返せえええぇぇぇぇっっっっ!!!!」
俺の叫びは、魔王城が崩れる音にかき消された。
こうして、魔王は倒され、世界は平和になった。
勇者『ノエル・ビーガー』の命と引き換えに……。