第5話 到着
「おりゃぁぁ、」
そろそろ発生源につく頃、今までとは格別の量の魔物達が襲いかかってくる。
「また、するかな」
一瞬、また制限解放を使うか迷ったが、結局はそのまま戦うことに決めた。
「投擲、」
これも制限してないスキルの一つで、戦闘術だ。
ビュゥゥゥン
走りながら投げ飛ばした短剣は、先頭を走っていた一匹の眉間に刺さると、その魔物に躓いた他の魔物が次々に躓く。
「土魔法・乱礫」
躓き動きが止まった魔物達を容赦のない、超高速の石の礫が襲う。礫に当たった魔物は、体を貫かれ息絶える。
「そろそろだな。」
魔物の群れを抜け、先が見えてきた頃俺達は絶句した。
「くっ、、酷いな」
「く、魔物共が」
「エリー落ち着け。それよりも」
魔物の発生源である北側には、やはり魔物が集まっていた。魔物が暴れたせいで、半壊している民家や、逃げ遅れた人などの無惨な姿がさらされていた。
「グルルル、」
俺達がそんな光景に絶句していると、叫びながら魔物が飛びかかってくる。
「くそっ、」
牙を斬で受け止めると、突で頭を貫く。
「この元凶は、何だと思う」
「私には分からない。けど、自然の出来事じゃないな」
「ああ、まあ、取りあえずは」
「、全滅、」
「だな、」
お互い、自分の得物を持って走り出した。
「はあ、」
〔炎魔法・炎玉〕
右手から飛び出た炎玉は、次々と魔物共を燃やし、、、
「グウゥウ」
一匹の魔物は片手で加速していた炎玉を掴むと握り潰す。
「グ、ウウウ、ウ」
ニタニタと、気色の悪い笑みを浮かべて魔物は棍棒を振り上げる。
〔解析〕
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種族 グールドゴブリン(危険種)
Lv68
HP2105
MP2300
力5200
知力3500
速さ4120
体力7050
魔力2300
運126
スキル
棍棒技Lv4
死霊魔法Lv1
魔刃Lv3
パッシブスキル
狂暴状態Lv10
固有スキル
変色Lv4
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「えげつな、、」
俺達が下界に降りることで、一つ変わってしまったことがある。それはこの魔物のように「危険種」と言う存在だ。こいつらは下界のバランスを保つため、俺達が増えた分の魔物側の力を補っていた。つまり俺達が下界から姿を消さない限りこの危険種という魔物は消えない。簡単に危険種を説明すると、ステータスが普通じゃない魔物だ。そして同種でも攻撃する狂暴な攻撃性を秘めていた。
「ユウマ、どうする」
「俺がこいつの相手をする。エリーはまわりの雑魚を討伐してくれ。」
「分かった、ユウマ、、気を付けて」
「ああ、」
エリーはそう言うと、自分の得物を持って走り去る。
「さあ、久しぶりの真剣勝負だ」
俺は両手に斬と突を構えると、魔物に向き直った。




