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最強神のその後  作者: すけ介
3/6

第3話 出現

「ん、」

今、坂下の森の中で大きな魔力が発生したが、俺は無視する。これも何故かというと、俺はもう神になっている、なので下界の出来事には出来るだけ干渉しないようにしている。

「ユウマ、今のは」

「エリー、ダメだ」

「何故だ」

「俺達はもう神だ。下界の出来事には出来るだけ干渉しない方がいい」

「しかし、」

「ダメだ、俺達は神だ」

「くっ、」

「理解してくれ、エリー」

「どうしたの、お兄ちゃん」

「少しな、」

「さっきの魔力のこと」

「ああ、」

「お兄ちゃん、行かないの」

「俺達はもう神だからな」

「けど、お兄ちゃん」

「ダメなんだよ、俺達は神だ。だから生命のサイクルには組み込まれていないんだ。だから下界の生物にはできるだけ干渉してはいけない」

「けど、私、、」

「取りあえず落ち着け、」

俺はそう言って二人に煎れてきた紅茶を差し出す。

「ありがとう、ユウマ」

「お兄ちゃん、、」

「俺達はもう神だ。それだけは意識しなければならない」

俺は神になる時、器の限界を超えて神になった。しかし二人を含め、俺のアイリスやサキ、セラは俺の神力にあてられて神に至っている。だから俺のように心まで神にはなりきれず、皆は人の心のままだった。これも時間と共に変わるのだがまだ時間が必要だった。

「この下には町がある。私はそれを見放すことごできない」

「お兄ちゃん、、私も。知り合いが死んじゃうかもしれないんだよ」

「しかし俺達はもう神なんだ。本来下界の人間と関わるのも良いことでは無い。それが為に下界の生物を殺すと俺達の身勝手になってしまうぞ」

俺も人の心か無くなったわけじゃ無い。俺も元々は人間なんだ。しかしもうこの世界の神だ、そんな俺が世界の法則を乱すわけにはいかない。

「じゃあ私だけでも行く。それで法則が乱れたと言うのなら私を罰してくれ」

「エリー、、、」

「お兄ちゃん、、」

ユイが悲しそうに呟いた時、

バタンッ

「ユウマさま、魔物が町を襲ってます。早く助けに行かないと」

「アイリスダメだ。俺達はもう神なんだぞ」

「ユウマさま、そんなぁ。人が、、、、」

「くっ、しかし俺達は、、」

すると、

バタンッ

「先生、ま、町が、、お父さんが、、、」

よく俺の家に遊びに来る子がそう叫びながら家に入ってきた。

「くっ、」

「先生、助けてよ。お、お父さんがぁ、、、」

「、、、、、」

俺はその時、あることを思い出した。

「ユウマさま、」

「くっ、、、行くぞ。魔物はどこだ」

「ユウマ、、」

「こっちだよ。はやく」

後ろで微笑む三人を見たが、俺は訪ねてきた子供の後を追い山を駆け下りた。

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