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夢の中の解決係  作者: 鱈子 摩耶
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夢の中

あなたは夢を見ている。

だけどこれは夢じゃない。



あなたは夢を見ている。

これはあなただけが見ているわけじゃない。


あなたと私はこれから起こることに色々な行為を及ぶ。

それは良いことか悪いことかはわからない。

だけど、その結末はあなたの実力次第。




―――――――――――――――――




最近俺は何もしていない。学校は行く意味がないと思って随分前から行ってない。

最近は何をするのにも興味もでないで、寝てばかりである。

だがそんなひと時も俺にとっては世界が変わる出来事に関わる手段となる。


俺はある日夢を見た。

それはどんな夢よりもはっきり覚えてる。

目の前は真っ暗で、少し不安を誘う雰囲気だった。

そんな中、目の前にとても綺麗な女性が立っていた。


「ここは、あなたの夢。あなた以外の誰の世界でもない。」

彼女は表情を一切変えず喋り始める。


俺は、何が起きているのかわからないがとりあえず「君は何者なんだ?」と、聞こうとした。

「…っ…!」

喋れない。俺は彼女に話すことができなかった。

いや、俺は喋れない以外に体全体がまるで何かに縛られているように動かなかった。

すると、少女は口を開く。

「ここの夢はあなたのもの、だけど今支配しているのは私。だからあなたは何もできない。」

俺は言っている事が理解出来なかった。

夢。その単語が頻繁に出てくる。きっと夢の中なのだろう。


「……わかってきたみたいね。バカじゃなくてよかった。」

彼女はまたも表情を一切変えないで喋る。

まるで、お人形みたいにかわいさの中に少し不気味さを交えていた。

すると、動かなかった手が少し動くようになった。

何が原因かわからないが、察するに、この夢の理解度と比例しているのではないかと考えた。


すると女は、

「さすが、意外と冴えてるのね。」


俺は気にしてはいなかったが俺は心を読まれている。

少し不自然さを感じながらも口が動かせないので助かるといえば助かるのだが…。





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