第4話
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息抜きの予定だった一昨日と急遽パーティーになった昨日も過ぎ、今日からまた仕事である。
「今度は軍隊についても決めないとなぁ」
「軍隊って言う事はやっぱり人間と戦うの?」
カチューシャが心配そうに聞いてくる。
「向こうが無理な要求をしてきたらね」
「例えば何?」
「うーんそうだな、属国になれとか、奴隷を捧げろとかかなぁ」
「属国とか奴隷とかよくわかんない単語があるけど何となく良くない事だって分かったわ」
(あーそうだよな。分かるわけないか今まで鎖国状態だったし)
「しょうがない。お前には特別に2人きりで教えてやるよ。その前に里の男達に『里を護るために働きたい』っていう奴がいるか調べてくるように頼んできてくれ」
「本当?分かったわ」
と言うと風のように部屋を出ていった
(そういや俺もレベル上げしないとな。能力を最大限活かして少しでも犠牲者を減らす為に)
「伝えるように頼んできたわよ」
「ありがとうな」
「良いわよそれくらい」
「重ね重ね悪いんだが、今度レベル上げを手伝って欲しいんだが」
「何でまた?この間上げたばっかりじゃない」
「今後の為にもう少し上げておきたいと思ってね」
「分かったわ、でいつ行くの?」
「軍隊について大まかに決まってからかな?と言う事でハインツさんを呼んできてくれ」
「ハインツさん?まぁ、分かったわ」
カチューシャが部屋を出て行く
(カチューシャを酷使し過ぎてるな気をつけないと)
数十分程経ちハインツさんがやってきた。
「呼び出したりしてすいませんハインツさん」
少ししわがれた声が、
「良いっすよミンスター様。それより俺なんかにさん付けなんてしないで下さい」
と答える。そう、このしわがれた声の持ち主こそハインツさんである。彼はこの里で1番の狩人である一方、そこそこプライドが高く『自分がこうだ』と決めた事を決して曲げない"the 職人"いわゆる頑固オヤジである。ただ今回はお願いだ。さん付けは続ける。
「実はハインツさんにお願いがありまして」
「こんな俺にお願いですか」
「ええ、あなたがもつ狩人として経験に期待してこれから創っていく軍隊の指揮官になっていただきたいと思いまして」
「俺なんかには向いてませんって」
「いえ、あなただからこそ頼むんですよハインツさん」
「いやしかし...」
ハインツさんは
「うーん」
と言いながら考える。
うなり続ける事数分。
「分かりましたそのお話引き受けましょう」
「よろしく頼みます」
ハインツさんの切り傷が多いがガッチリとした手と握手する。
「では早速なのですが幾つか決めておかねばならない事がありまして、最初は自衛団的なものからと考えているんですがどれ位の規模にしようかという点で悩んでおりまして、ならいっその事、現場の意見で決めてしまおうという事なので希望を聞かせていただけますか?」
「そんな事俺なんかが決める訳にはいかないんでミンスター様が決めて下さいよ」
「私の方は規則とかを決めますんで、それに現場の意見もきちんと聞かないと。机上の空論になってしまいますから」
「そうですか。それじゃあ5人1班でそれを4班でお願いします」
「成る程。ちなみになぜ5人1班かきいても?」
「それはですね、班長1名と前後左右の警戒要員ですな。更にそれを4班作るのは2班は里の巡回する為と残りの2班は予備と休暇です」
「わかりましたその方向でいきます」
全部で20人かそこそこ多いな。だがギリギリどうにかなりそうだ。
「今更なんですが何か聞きたいことありますか?」
「そうですね。軍隊を創るという事は戦争になりますか?」
「ええ間違いなく。しかしそうなった時、負けない為に創る訳なので頼みます。後、今創るのは今回の20人を現場指揮官にして、もしもの時に活躍してもらえるように経験を積んでもらう為です」
「わかりました。ありがとうございます」
「では人選が終わりましたら人を遣りますのでその時にまた」
「はい」
ハインツさんが部屋を出ていく。
(それじゃあ次はレベル上げか)
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