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エルフの指導者  作者: 月光皐月
第1章 準備
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第2話

推敲無しです。誤字があったら教えて下さい

「まず何するの」

カチューシャが聞いてくる

「じゃあ戸籍制度を作ろうか」

「戸籍って何」

まぁそうだろうな。この時代にそんなのないだろうし、

「戸籍っていうのはどこの家にどれ位の年齢の人が何人住んでいるかをまとめた物だよ」

「そんなの必要かな。私大体わかるけど」

「今はね。でも今後必要になるから早めに作っておくんだよ」

「ふぅ〜ん」

まぁそのうちわかるだろう。

「そういう事だから、伝えておいて」

「分かったわ」

そう言ってカチューシャは部屋を出ていった。


次は教育制度か。これは絶対に必要だな。公務員とか技術者を作る為にも必要だし、これから作る国の特色にしたいからね。でも準備に時間がかかりそうだからゆっくり進めるか。まずは里で頭の良い奴を何人かピックアップして彼らを教師にしよう。それから里の皆に拡げていこう。

まず誰にしようかな...ケヴィンとクリスとアシュリーとカレンでいいかな。とりあえず1年間かけて教師に仕立て上げられたらいいな。参加してくれるかどうかは別として。後教える為に黒板みたいなのが欲しいけどあるかな。ドワーフとかに頼めば作ってくれるといいけど。そうだ。ドワーフの里も国の中に組み込んでしまおう。その為には交渉が必要だな。それについては今後詰めていくとして。

これから必ず重要になってくるであろう里周辺の資源についても調べないといけないな。原油とか出てきてくれたら良いんだけどなぁ。「油の一滴は、血の一滴」なんつって。任せるしかないか。

「さて、指示しに行くか」


〜数日後〜


「戸籍登録の準備出来たよ」

朝一で彼女は家にやってきた。満足に寝ていないのかアクビをしながら。

「本当か。じゃあ早速始めてくれ」

「わかったわ、そう指示しておく。でさ、次何したらいいの」

そうカチューシャは聞いてくる。しかしあんまり手伝わせるのも悪いし、彼女の嫌いな資料整理といっていつも通り帰らせよう。

「そうだな、次は資料の整理を手伝ってくれ」

「そう、わかったわ。どの資料を整理すれば良いの」

「えっ、いつもみたいに用事を思い出したりしないの」

驚いた。予想が外れるとは。いつも用事をつくって逃げていく彼女が今回は逃げずに手伝ってくれるらしい。明日は雪が降るかも知れない。まぁ、こっちの世界だと魔法で降らせようと思えば簡単にできるけど。

「今失礼な事考えてなかった。私だってねあんたが頑張っているのに休める程精神図太くないわよ」

「意外だったわ。じゃあこの資料の整理を手伝ってくれ。その代わりこれが終わったら息抜きにしようか」

「もちろんあんたも一緒だよね」

と無言の圧力をかけながら彼女は言う。

「わかってるって。終わった次の日は1日休みにしよう」

「じゃあ早速始めちゃいましょ。ねぇアドルフどうやったら良いの」

(はぁ、やった事ないからしょうがないけど時間がかかりそうだなぁ)

「あぁ書いてある数字をまとめて作ってくれ。俺は別の資料を整理してるから終わったら言ってくれ」

「はーい」

さて、俺も始めますか。


〜数刻後〜


「アドルフ終わったわよ」

「そうか見してくれるかな」

「もちろん。頑張ったんだからみて」

彼女が紙を渡してくる。そこには複数の紙に書かれていた数字を1つの紙にまとめて書いてあるだけだった。

「あ〜。俺の説明が悪かったなちょっと待ってろ」

俺が既にまとめた資料を探してみせる

「こうやってな、線を引いて同じ項目ごと縦に書いていったりしてまとめるんだ」

「へぇ。そうやってまとめるんだ。わかったわ。早速直すわ」

「いや、先に昼ご飯にしよう。結構過ぎてるみたいだし」

「本当だわ。待っててね、今用意するから」

「いや座ってて良いよ。慣れない事して疲れているだろうし」

「そうだね。任せちゃおうかな」

(さて何を作ろうか。今食料庫にあるのは鹿の腕肉を干したのがそこそことキャベツぽいのや人参ぽいのにキノコなどの山菜系がある程度の量か。キノコをダシに煮込みつつ鹿の干し肉も一緒に煮込んで適当に野菜を入れて完成かな。)

「ほれ、出来たぞ」

「ごめんね」

「いいから。早速食べよう」

食事後教えながら作業をして夜へとなっていった。

次回日常回(予定)

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