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エルフの指導者  作者: 月光皐月
第1章 準備
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第20話

毎週日曜更新と言ったな、あれは嘘だ。

「そうか犠牲者はゼロか」

今俺は執務室でハインツさんからの報告を受ける。

「ええうまいこと撃退できたようです」

「兵たちからの報告は?」

「いくつか。まず今回の氾濫にはオークをはじめとした人型の魔獣が数多く見受けられました」

「人型とな。いつもはブラックウルフなどの4足系の魔獣ばかりなのにか?」

「ええ」

「それはどのように撃退したんだ?」

「ある小隊は全員で頭を狙い撃ったそうです。他には接近し撹乱しながらだったりしたみたいですが。今回は1匹づつだったので良かったのですが些か攻撃力不足が否めません」

「それについては考えがある。他には?」

「連絡手段が手での合図や笛の音だけというのは厳しいかもしれません」

「それが今後の課題か」

「後、魔獣の死体についてなのですが」

「それについてだが全部集めて燃やすしかないな。疫病が蔓延するかもしれないし。魔獣のコアだけは回収しておいてくれ」

「コアですか?それはまたなぜ?」

「攻撃力を上げる為だ」

「詳しくお聞かせいただけても?」

「ああ良いぞ。今考えてる兵器は大砲だな。仕組みとしてはイ式狙撃銃と変わらないが魔力を注ぐとすると莫大な魔力を持ってないと厳しいものがある。だからその魔力を魔獣のコアから代用しようということだ」

「なるほど。ではそのように」

そう言ってハインツさんは出て行く。

(にしても、全員無事か。大変素晴らしい。だがなんでここ数日で急に増えたりいつもは来ない人型の魔獣とかきたんだ?)

ふと思ってしまった。それはいたって当たり前の疑問である。今まで散々見聞きしてきた事が急に変わってしまったのだから。

(うーんなんでだろ?詳しく調べた方が良いかもな)


という事でやってきたのはエレーナさんの家の前。調べ事なら彼女に任せれば間違いないだろう。という事でドアを叩く。

「あら?アドルフちゃんじゃなーい。今日はどうしたの?」

(うーんこの特徴的な声にもちょっと慣れてきたかな?)

「ちょっと調べていただきたい事が」

「それはこの前の氾濫について?」

「ええよくおわかりで」

「今の時期くるならそうかなって思って」

「頼めますか?」

「ええ任せて。じゃあ行きましょ」

「え、今ですか?」

「もちろんよ〜。調べるなら早めに動かないとね」

と言い手を引っ張られて連れて行かれる。カチューシャが見ていることも知らずに。


という事で俺たちは森の中にやってきた。

「さー調べるわよ。アドルフちゃんまずその死体を調べるわよ」

そう言って彼女が指示したのはブラックウルフだった。

「わかったけどなんで最初にこれ?」

「これはいつも来る魔獣でしょ。だから違いを調べるためよ」

「それもそうか。じゃあちゃっちゃか調べちゃおう」

「そうそうそのいきよ。調べる量はたくさんあるから頑張らないとね」

「もしかして全部調べるつもり?」

「やーねアドルフちゃんそんな訳無いじゃない。でも100体位は調べるからそのつもりでね」

「さいですか」

こうして大変な時間が始まった。

最初の頃は臭いとかがきつかったがブラックウルフを調べ終わった頃には気にもしなくなった。そしてオークを調べていた時に変化が起きた。

「やっぱりね」

エレーナさんが口を開く。

「何がですか?」

「アドルフちゃんこれを見て」

そう言ってオークのコアを差し出す。

「これですか?」

パッと見普通の魔獣のコアにしか見えないが、

「ん?変な魔力の流れ?」

なんとなくで魔力を流してみるといつもと違う感覚があった。

「分かった?」

「ええなんとなく。ですがこれって何ですか?」

「それはね使役されていた魔獣にみられる特徴よ」

「え?使役されていた魔獣?」

「そう。つまり今回の魔獣の氾濫は人為的に大きくされたものみたいね」

今週は諸事情により日曜に投稿出来るか微妙

エレーナさんはスイッチが入ると口調が変わり真面目になります。

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