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エルフの指導者  作者: 月光皐月
第1章 準備
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第18話

拙いお話お待たせしました。

あれから数日。学習指導計画の調整を終えた俺は今、先生候補の前に立っている。

「さて、始めようか」

この掛け声で始まった授業だが思ったよりも早く終える事が出来た。その理由はカチューシャには全ての授業をしたのだが、彼らは数百年生きたエルフだけあってある程度の知識を持っていたからだ。


まぁそれにも限界があったが。

その限界というのは肝心の道徳なのだが、


「どうしてですか?」

教師候補のケヴィンが聞いてくる。

「人には生きてこそ価値が生まれてくるものなんだよ。だから最期のときまであがいて欲しいんだよ」

「いや、しかし」

「まぁ急に"考えを変えろ"とは言わないよ。だから"この里の為に生きる"とでも考えておいてくれ」

「そうですか」

「だから生き残る為に必要なら躊躇はするな。なんとしてでも生き残る事。それが1番重要だから。生き残れば時の指導者が導く」

「時の指導者?」

「我がミンスター一族の事だよ。我が一族にはこの里が無くなるかもしれない危機が訪れた時に先代達の知識が与えられるんだ。だからもしもの時には時の指導者こと我が一族に頼れば乗り切れる。と思う」

「そうなんですか!?それは凄い能力ですね」

「まぁ能力であってるのかな?とにかくもしもの時は頼れ。とでも教えといてくれ」

「分かりました。そういう事ですね!」

目を子供の様にキラキラさせこちらを見る。

(何か勘違いしてないか?)

少し不安が残るが時間が押していたのでそれで授業は終わり、次は学校初日という事になった。



そして数日が経ち学校初日。俺は廊下から新入生(初年度だから全員だが)を見て回る。ちなみに校舎の作りはこうだ。

木造平屋建てで中には教室が4つ他には職員室があるだけだ。校舎以外には校庭が少々あるくらいである。

「生徒はどうだい?」

教師となったクリスを見つけたので声をかけてみる。

「どうもミンスター様。生徒ですか?非常に素晴らしいと思います。皆が今日という日を待ち焦がれていた様にも感じます」

「それは大いに結構。これから大変だろうが頑張ってくれ」

「はい、ミンスター様の為にも」

「生徒達のためにもな」

「はい」

これからが大いに期待できる視察が出来た事に満足して家へと帰り始める。校舎の方からは子供たちの元気な声が聞こえる。その事にほのぼのし決意を新たにする。


「里のみんなの為にも次の交渉を成功させねばならぬ。"この里の興廃この会談にあり"と」


家へと戻るとハインツさんが待っていた。

「少しよろしいでしょうか?」

真剣な顔つきで聞いてくる。

「何が起こった?」

「正確には起こりそうですが」

「何がだ」

「魔獣の氾濫が」

「もうそんなにか」

「ええ、4日後までには」

「最初の予想より随分早いな」

「ここ数日でいきなり増え始めまして」

「そうか起こりそうなら仕方がない。志願者達の訓練具合は?」

「ある程度は」

「なら明後日に撃退作戦を決行するか」

「分かりました。その様に準備させます」

「頼んだ」

ハインツさんが部屋を出て行ったのと入れ替わりにカチューシャが入ってくる。

「魔獣の氾濫が起こるの?」

「ああそうだ。だから皆にも伝えてくれ"里の外には決して出ず出来るなら家からも出ない様に"と」

「わかったわ。今回は何人犠牲になっちゃうのかな」

カチューシャが悲痛な面持ちで聞いてくる。そう、何も魔獣の氾濫は今回が初めてではない。何十年間に1回のペースで起こるもので、その撃退には毎回1、2人の犠牲者が出る。

「今回は大丈夫だ。新しい兵器も使ってるしな」

まあ毎回出る犠牲者も魔力切れで接近されやられる場合がほとんどで、魔力効率が良い今回の新兵器イ式狙撃銃である。

(これなら大丈夫だ)

しかし里の者達は新兵器の事を知っていてもどれほど凄いのか知らないので不安な数日を過ごした。そして作戦決行の日。

教育方針は愛国教育です。

で次回は魔獣の氾濫が起こります。

新兵器のイ式狙撃銃の強さは本物か。

アドルフ視点ではありません

後、予定よりかなり遅れているので飛ばし目でいきます。


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