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帝國の覇道  作者:
3/4

三話

苦労しました。アドバイスとかあれば、優しく教えてください。

〜1935年3月20日午前10時〜

〜東京某所〜


「それでは、緊急御前会議を始めさせていただきます。では、三島艦長説明を。」

その日、伏見宮総長によって用意された、東京某所にある会議室には重苦しい空気が流れていた。

大日本帝國側の出席者は、天皇陛下、伏見宮総長、岡田総理、広田外務大臣、高橋大蔵大臣、林陸軍大臣、大角海軍大臣、内田鉄道大臣、南雲大佐が参加している。

日本国側からは三島艦長、山内副長の2名が参加している。


「はい。みなさんも軽く聞いてると思いますが、もう一度詳しく説明させていただきます。」

三島は山城で説明したように、正直に自分たちのことを話した。そして、今回も山城で見せたDVDに加え、これから起こる可能性がある第二次世界大戦についてのDVDもみせた。

今の時代ではあり得ない、繊細な色彩映像が流れていることに陛下や大臣たちは驚いた。

さらに、流れる映像や音声に対して、出席者は納得するもの、怒るもの、泣くものとそれぞれ色々な感情がふきだしていた。

そして、悔しさと悲しさが混じった表情で陛下が問いかける。

「これは、本当のことかね?三島艦長、日本がアメリカに負けるというのは?」

「はい。残念ながら、私たちの未来では。」

「そうか。」

陛下は悔しさで顔を歪ませていた。自分のもっと指導力や判断力があったらと。

しかし、陛下のように素直に納得するものだけではなかった。

「陛下!恐れながら進言させていただきます!これは捏造かもしれません!第一こやつらが本当に未来から来たかも確証できません!日本を騙そうとする詐欺師の可能性も、、、」

「林大臣!!!このパソコンというものやこの映像を見ればわかるぞ!」

「林。私からも頼む。信じてやってくれ、日本を変えな開ければならない。」

「伏見宮総長や陛下まで、、、頭を上げてください!わかりました。納得はできませんが、一旦信じます。」

陛下が頭を下げたことにより、他の大臣もとりあえず信じることにした。


「三島君どうか我々を助けてほしい!」

「陛下!そんな!頭をお上げください!私たちもより良い未来のために協力させていただきます。」

「ありがとう!」

陛下と三島はしっかりと握手をし、今後の日本を変えていくことを誓い合った。

「陛下。ここで一時休憩を挟み、引き続き日本の改革について会議を開きたいのですがよろしいでしょうか?」

「ああ、わかった。いいだろう。では、16時からもう一度会議を始める。皆の者いいな?」

「「「はい!!!」」」

「三島艦長!今連絡があったのだが、横須賀の航空基地の大倉庫に多数の軍用機や戦車や設計図が発見された。一度確認してほしい!」

「!!!わかりました。すぐに向かいます」

三島は伏見宮からの報告を聞きすぐさま、横須賀へ向かった。


〜横須賀〜

横須賀の航空基地で見たのは目を疑うような光景だった。

2020年の横須賀で行なわれる「第二次世界大戦兵器博物館」に展示されるはずだった兵器だった。

当時「第二次世界大戦兵器博物館」は自衛隊内部でも大イベントとして注目されていた。最大の目玉は三菱重工により細部まで再現された兵器だ。燃料さえ入れれば飛ぶことができるし、砲弾があれば打てるように作られたのだ。当時には世界のあらゆる軍用機・戦車・兵器・資料がすべて展示される予定であり、世界中からも注目されていた。

三島の他に一緒に来ていた「ゆうづき」艦長の飯島と「すずつき」艦長安部もこの光景には開いた口が塞がらなかった。

「おい三島、安部、あれは疾風だ!、それにあれはティーガーⅠ、B-29もあるぞ!」

「すごいぞ!三島!これは戦艦大和や翔鶴型空母やエセックス級空母の設計図だ!」

「なぜ、博物館の兵器がここに、、、私たちと同じく転移されたのか!?これは使えるぞ!」

倉庫内には上記であげた兵器含め様々な兵器や設計図があった。

そうして、しばらく転移されてきた兵器を確認していると伏見宮が声をかけてきた。

「三島君、やはりこれらの兵器は未来の兵器かね?」

「はい、未来というと微妙ですが、これらはこれから登場するであろう兵器です。どの兵器も各国で主力として使われていた兵器です。これらを元に今から兵器開発をしていくと大きなアドバンテージを得られるかもしれません。ところで、後ろの方は?」

「ああ、紹介しようこちら中島飛行機社長、中島知久平氏だ。」

「「「なに!!!」」」

戦時の日本の航空機産業を支えた人物を生で見たことに三人は興奮した。

中島飛行機は、1917年から1945年まで存在した日本の航空機・エンジンメーカー。創業者は元海軍機関将校であった中島知久平で飛行機報国を念じ創設した。エンジンや機体の開発を独自に行う能力と、自社での一貫生産を可能とする高い技術力を備え、第二次世界大戦終戦までは東洋最大、世界有数の航空機メーカーであった。

「話は宮様から聞きました。これが、日本を火の海にするB-29ですか。こんな大型爆撃機は見たことがありません。さすがアメリカですね。」

「これに打ち勝つような戦闘機とアメリカを爆撃できるような長距離爆撃機が必要です。ご協力を願います。」

「はい。こちらとしても日本を守るため全力で協力させていただきます。宜しくお願いします。」

こうして日本の航空機産業は大発展していくことになる。

後に、世界最強と言われる戦闘機と長距離爆撃機を作ったがそれはまだ先の話。

そして三島らのもとへ、さらなる吉報が飛び込んできた。

「三島君!!!相模湾に超大型の輸送船やタンカー計22隻が発見された!臨検をしたところ君たちと同じように未来からきたようだぞ!」

「それは本当ですか!?これは、、、本当にすごいことです!」

相模湾に現れたのは8万トン級の鉱石運搬船10隻と10万トン級のタンカー10隻と輸送艦「おおすみ」「しもきた」だ。

これにより、日本の資源事情は一時的に改善された。

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