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22の秘密  作者: かーぼん
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合格通知と魔導書(グリモワール)

気分と乗りで見切り発車します。

更新は遅めです。

クラエス領ヴェローナ。

王都マグノリアから街を二つ程挟んだ所にあるアルビドロ侯爵の治める地方都市。王都への通り道ということもあって商工業が盛んでそれなりに栄えている。

今は早朝ということもあり、商人たちは開店に向けて忙しなく動き回っている。

そのヴェローナの中心街からもう一本挟んだ道にあるペンデュール子爵家の中で事件は起こった。



いつものように起きいつものように朝食を食べていたのだ。それが一通の手紙によって事態は急変した。

今朝、この手紙が送られてきて、それを受け取った母親は間違いではないかと宛名を五回も確認したそうだ。

“王立マグノリア魔法学園合格通知書”

王国の中でも随一の学力と魔法力を認められた者だけが入れる国立の学術機関だ。

ヴェローナにも魔法学園はあるが王立と比べるのも烏滸がましいレベル。いや、ヴェローナの魔法学園もそれなりに大きいのだが規模が違いすぎるのだ。

俺も実際ここに通う予定だった。


確かに王立魔法学園の入学試験は受けはした。しかし、半ばというかほとんど記念受験みたいなものだ。灰色の脳細胞を持つ俺ですら筆記は難しいと感じたし、魔法能力実技試験に至っては他の受験生がアホみたいな威力の高難度の上位攻撃魔法をぶっ放す中、俺は中位魔法を使用し逆に目立ってしまったくらい。

中等学院では保有魔力量の関係で上位魔法の授業はない。なんなら中位魔法でも発動できる者は少ないため学院でも保有魔力量の多い者を集めた一クラスでのみ授業が行われる。上位魔法となるとそれよりも更にかけ離れているのだ。

受かったら箔がついてラッキーくらいの気持ちで基本的に国内の貴族は皆受けるもの。

故に恐ろしい程の倍率で、幼少期から英才教育を受けた貴族の秘蔵っ子たちが一斉に集まるのだ。当然魔法の技術然り、知識は相当なもの。

受かるのは才能に恵まれ尚且つ努力してきた人間だけ――――のはずだったのだが。

なんの手違いか俺のような人間が合格してしまった。



一応ペンデュール子爵家は王国創成期から残る旧家ではある。しかし、歴代の当主たちは国王派と貴族派どちらにも属せず優柔不断でどっち付かずの対応をしてきたらしく、有力貴族との繋がりも薄く毒にも薬にもならないペンデュール子爵家は万年下級貴族として、家族と亡くなったじい様の頃からの使用人のアリアナで慎ましやかに生活しているのだ。

そんなペンデュール子爵家の嫡男として生を受けた俺は魔力量こそ旧家の貴族らしくそこそこの量があるわけだが学力も魔法操作も別に飛び抜けて優れているわけではない。というか、英才教育を受けてきた上位貴族の子息たちからは鼻で笑われるだろう。

こんな俺が王立に受かるなどありえるはずがないのだ。

とりあえず、家格も学力も魔法力も全てが自分と釣り合わない学園に入って劣等生として過ごすなどまっぴらごめんである。更に言えば王立魔法学園は基本的に王族や上位貴族が通う学園。つまり、べらぼうな学費がかかるのだ。



父親は分類上は王国所属の文官となっているのだが、実際は地方都市ヴェローナの役人といった感じで、一般人に毛が生えた程度の懐事情なのだ。少し儲かっている商人のほうがまだ裕福だろう。

上位貴族様方は易々と出せる金額だろうが我が家にとっては相当の負担に違いない。

早々に入学を辞退してしまうのが吉だ。

幸い成績は悪くないのでヴェローナの魔法学園へは現在通っている地元の中等学院からの内部推薦くらいとれるだろう。何も問題はない。

辞退する旨を伝えるため、今自室で何やら作業をしている母の元へ向かう。



母の部屋の前にくると、一応ノックをしてから入室する。

部屋に入ると母さんはとてつもない量の紙に次々にペンを走らせている。それをアリアナがせっせと折り便箋に詰めるという謎の作業を行っていた。

まぁそんなことはどうでもいいのだ。学園へさっさと辞退するという旨の手紙を送って貰わねば。

早速本題を切り出す。


「母さん、俺王立行かないから。入学辞退の手紙を学園に送っといてくれない?」

「はぁ!?」


母さんがすっとんきょうな声を出して振り返った。

その時手元が狂ったようで紙にペンが突き刺さっている。筆圧やばすぎるだろう。


「アルハル。あんた馬鹿なの?王立に入ったら将来安泰じゃない!王立出の魔導士なんてどこでも引く手数多よ!正気に戻りなさい!!」


正気じゃないのは母さんだろう。目が血走ってるし。

確かに国の(まつりごと)を担っているのは、ほとんどというかほぼ全員が王立出身のエリートだ。

王宮務めの国務魔導士の武官、文官いずれも実に9割方王立出身。残りの1割は地方で実績をあげ栄転してきた人間だ。

とりあえず王立出身者は犯罪などを犯さない限り食いっぱぐれは絶対にない。

そんなエリート街道まっしぐらの道を蹴ろうというのだ。世間から見れば確かに正気を疑われるだろう。


「いやいや、合格通知書に添えられてた入学の要項見た?学費ヴェローナの10倍はあるよ?」

「子供のアンタがそんな心配する必要ないの。いざとなれば兄様もいるし。あんたが王立に受かったって言えば兄様は絶対喜ぶはずよ!」


母さんの兄さんつまり俺にとっての伯父さんであり、何を隠そうこの伯父さんも王立学園出身なのだ。母さんの実家はトゥール辺境伯爵家という王国の南西部にあるアルナード領を治める領地もないうちの子爵家とはまさに一線を画する大貴族である。

その大貴族のご令嬢様が、よくこんな代々地方の窓際業務を生業としている家に嫁いだものだ。


ちなみに父さんは母さんの実家が苦手だ。伯爵家唯一の箱入り娘であり溺愛されていた母さんを花嫁にもらい受けるにあたりとても肩身の狭い思いをしたらしい。だから母の実家に帰省するときは俺と母さん二人だけ。

俺は幸い黒髪に碧眼と母に似た容姿のお陰で母の実家からは可愛がられているのが救いか。

父親似だったら門前払いもあり得たかもしれないな。


あのシスコンの伯父さんのことだ、母さんの頼みは断らないことは想像に難くない。

学費のことは心配いらないとはいえ、父さんの面子は丸潰れだろう。まぁそこも心配いらないかもしれない。母さんの尻に敷かれて久しくないからな。


「そうそう、パパには教科書とか必要な教材買いにいかせてるの。一月後には出発なんだから急いで準備しないとね」


ありゃりゃ、父さん既にパシられてるのか。可哀想に。

てか、父よ。仕事はどうした。今日は平日だぞ。


「あ、領主のアルビドロ侯爵にお休みを貰ったのよ。なんでも、今年は侯爵様の次女も王立に合格したらしいの。これから同窓のよしみで今日は休んで入学の準備に当てなさいだって」


母よ。考えを読まないでほしい。いくら親子といえどプライバシーはあるのだ。

そして、侯爵家のワガママ姫も王立か…。ますます行きたくなくなってきた。


「後、あんたからも兄様に合格の報告のお手紙を書いておいてね。魔導郵便の速達で送るから。今すぐ。ダッシュ。」

「いやいや、伯父さんに報告したら無理矢理にでも行かされるじゃん。俺はヴェローナの魔法学園に行くの。」

「うるさい。あんたに拒否権は無いのよ。もう親戚中への手紙書いちゃったし。もし蹴ったりなんかしたら家から勘当するからね。夕方までにアリアナに渡しておかないと晩御飯抜きよ。ダッシュ。」


こうなった母さんは頑固だ。何を言っても無駄だろう。更に下手をすれば晩飯抜き。悪ければ勘当。

父さんもあてにならない、何度も言うが尻に敷かれているから。

この家庭のヒエラルキーの頂点は母さんなのだ。俺と父さんは逆らえない。

我が家の女王様に逆らえば雷が落ちる。比喩ではなく。

実際母さんの右手はバチバチと危険な音を立て発光している。丸焦げになる前に大人しく引き下がるのが賢明だろう。


「わかったから。ちゃんと書くから。その右手の魔力を納めてくれない?」


俺の敗北宣言を聞くとさっきまでの怒気が嘘のように消えた。満面の笑みを浮かべながらこう言うのだ。

「さぁ行け」と

完全に敗北した俺はすごすごと部屋を出て、伯父さんへの手紙をしたためるため自分の部屋へ。


俺の部屋はアリアナによって常に綺麗に保たれている。

戸棚の本は綺麗に整頓され。ベッドのシーツは毎日取り替えられ。部屋の隅々まで綺麗だ。

机の上にベッドの下に隠しておいたエロ本が無ければ完璧だった。

齢七十は越えているのに背筋は伸びており家事のほとんどをこなす。本人曰くまだまだ現役らしい。

エロ本を机の引き出しにしまい手紙用の便箋を取り出す。

羽ペンを用意しいざ書こうとしたが、何を書いたらよいのだろう。とりあえず合格したことだけ書いておこう。


かれこれ一時間近く推敲し当たり障りのない手紙を完成させた。

拝啓 親愛なる伯父様へ


お久しぶりです。お元気にしておられると母から聞いております。

さて、この度僕は王立マグノリア魔法学園の入学試験において合格することが出来ました。

伯父様と同じ学園に通えるということで大変嬉しく思います。

伯父様程の成績は厳しいとは思いますが精一杯頑張りますので、応援して貰えると嬉しいです。

アルハルより」

完璧だ。これで今夜の晩飯は守られた。

てかこんな薄っぺらい内容に一時間も使ってしまうとは…。

出来上がった手紙封筒に入れきっちり蝋をしてからアリアナに渡しておいた。

今日はなんだかとても疲れたので晩御飯を食べて入浴をすませると、早々に眠りについた。





次の日からは学園に入学するにあたっての準備でてんてこ舞いだった。

教材買ったり、制服作ったり学園では寮に入ることになるのでその他生活必需品を揃えたり。

そして、今日は更にバタバタしている。つい一週間前程前に伯父さんから手紙の返事が返ってきたのだ。「一週間後、お前の家に行く」と。

俺が生まれてから、というか結婚してからも初めてではないだろうか伯父さんが我が家に来るなど。


アリアナはもう3日も前から家の大掃除を始めた。

母さんも今日はなんだかおめかししている。実兄に会うのに何故そんなに張り切るのか訳がわからんが。

父さんは今日は急ぎの仕事があるとか言って早々に出掛けた。間違いなく伯父さんに会いたくないだけだろう。どんだけビビってんだ。

ちなみに俺は自室の机に学園の教材を広げ勉強している……フリをしている。

いや、最初は真面目にしようと思ったんだ。だがしかし中等部の知識を総動員してもこの教科書たちは訳が分からない。今「魔方陣基礎学」なる教科書と戯れているわけだが筆者の正気を疑うレベルだ。

細かい文字で頁の隅から隅まで埋め尽くされていて、隅に申し訳程度に図解が載せられている。まぁ図があろうと無かろうと難易度は大して変わっていないが。

頭良すぎて頭に何か湧いてるんじゃないだろうか。もっと分かりやすく書けよ。逆に馬鹿だろ。

と、自分の頭の足りなさを棚にあげて脳内で筆者を罵っていると不意に部屋のノックが鳴った。

と、同時に部屋の外から「入るぞ」と声が。


部屋に入ってきたのは、やはり伯父さん。

少し白髪がまじっているが母さんと同じ黒髪を綺麗に撫で付け整えている。碧眼で精悍な顔つきはまさにロマンスグレーと呼ぶべきだ。


ジダル=アルナード=フォン=トゥール辺境伯爵。国内第三の都市アルナード領領主。王立マグノリア魔法学園を次席で卒業すると、近衛魔導騎士団に入隊。

伯父さんはその卓越した魔術で数々の武功を立て若干二十八歳で団長に昇進。その後十年間魔導騎士団長を務める。父親である先代のアルナード辺境伯が逝去すると、後を継ぎアルナード辺境伯となった。

伯父さんの為政により領地は発展し国内第三の都市と言われるまでになった。



そんな数々の輝かしい経歴をもっているのが伯父さん。魔法も剣術も頭の良さも完璧。非の打ち所が無い。


「伯父様、お久しぶりです」

「うむ、元気そうで何よりだ。アルハル」


挨拶すると普段は無表情がデフォルトの伯父さんが微かに微笑んだ。


「まずは、おめでとう。王立に合格するとは大したものだ。さぞ努力したのだろうな」

「アハハ…それほどでも…」


完全に勘違いされてるな。努力なぞほとんどしてない。してないと言えば嘘になるが、ヴェローナの魔法学園に落ちない程度にだった。

ヴェローナのトップクラスでも王立の最底辺に及ばないのだ。普通だったら俺が受かる道理がない。今年はそれほど不作だったのか。


「ほう、今も勉強していたのか。感心だな。」

伯父さんは俺の机から教科書を取るとパラパラと捲っていく。

「懐かしいな。魔法陣基礎学か。今年の王立の入学試験にも出ていたそうだな。復習か?」


ちょっと待て、これが入試に出ていただと?学園に入ってから習うものを入試に?もう馬鹿を通り越してアホだろ!

確かに入試の内容はほぼ理解不能だった。確実に正解したのは最初の数問くらいであとは分からな過ぎて適当に書いた。

受かるくらいだから勘が相当神懸かっていたのだろう。もう笑うしかない。


「勉強はこのくらいにしておいて、下でお茶でも飲みながらゆっくり話そうじゃないか。入学祝いもあるからな」


入学祝いキター!金が腐るほどある伯父さんからの入学祝いとは期待が持てる。というか期待しかしてない。

最新式の高級乗用箒か?あの時速200kmは出るというやつか?そうなのか!?

期待に胸を膨らませながら伯父さんの後について一階に降りる。さてどんなお宝が待っているのか。オラ、わくわくすっぞ。



一階に降りると予想のよりも凄い光景が。

斜め上方向に。

まず、玄関が荷物で埋まっているのだ。しかもプレゼント用の包装がしてあるあたり入学祝いなのだろう。いや、嬉しいけどここまでされるとちょっと引くよね。

てかどうやって運んで来たんだこの量。


「可愛い甥が私の後を追いかけて母校に入学するんだ。これほど嬉しいことはない。心配するな。必要なものは全て揃えておいた」


いやいや、必要なものって…。家である程度揃えたのは内緒にしておく。だって絶対伯父さんのが高いやつだもん。貰えるものは貰っとこう。


「あ、ありがと。伯父様」


後で何個かは部屋に持っていこう。玄関が封鎖されっぱなしでは不便で仕方がないだろうから。

一旦玄関はスルーしてリビングへ向かう。

リビングでは母さんとアリアナの二人が俺の入学祝いをせっせと仕分けしていた。

玄関ので全部じゃなかったのかよ。


「兄様!入学に必要なものは揃えてあるって手紙に書いたでしょ!制服は予備でいいとしても教科書なんて2つもいらないでしょ!」

「エリアス、そう気を荒げるな。合格の一報があってからすぐ手配したのだからしょうがない。あって困るわけでも無かろう?」

「困ってるわよ!荷物で玄関塞がってるじゃないの!」


さしもの元近衛魔導騎士団長も伯爵家の末姫には敵わないらしい。完全に圧倒されてる。

伯父さんと12歳も違う母さん大層可愛がられたらしい。甘やかされた結果伯爵家では母さんに勝てるのは母さんの母さん、つまりお祖母様くらいなのだ。


「許せエリアス。私も後で手伝おう。先にアルハルと話をさせてくれ。」


母さんは次々と俺の入学祝いの包装を剥ぎながらこちらをチラりとも見ない。


「こっち狭いからダイニングに行って。ティーポットなんかもそっちにあるから。アルハル分かるでしょ?案内してあげて。」

「わかった。」


遠回しに邪魔だと言われているような気がせんでもないがまぁよかろう。

母さんに言われたとおり伯父さんを伴ってダイニングに移動する。

伯父さんを席につかせると。

備え付けの戸棚の中にあるティーセットを取り出してお茶の準備を始める。伯父さんだしお高めの紅茶パックを使ってお茶を淹れた。

二つのカップに注いで伯父さんを待たせているテーブルに持っていく。


「お待たせ。伯父様がいつも飲んでるような上等なやつじゃないだろうけど」

「いや、アルハルが淹れてくれた茶だ。ありがたく飲ませてもらうよ」


そう言って伯父さんはカップに口をつけ紅茶を一口含んだ。

美味い、と一言だけ言うとカップを下ろす。


「さて、やっと本題に移れるな。今回私がヴェローナまで出向いたのはお前に私…というよりトゥール辺境伯爵家からの入学祝いを授ける為だ。他の者に任せられないからな。」

辺境伯爵家からの入学祝いとは!金銀財宝の類いか、はたまた魔導武器か。何にしても相当凄いものに違いない。伯父さんお金持ちだもの。

伯父さんは懐をゴソゴソと漁ると、トゥール家の家紋である金の搭のシンボルが入ったペンダントを取り出した。

しかし、それは辺境伯爵家の物にしては随分と草臥れている。細かい傷が多数入っているし、欠けている部分なんかもある。

「このペンダントがプレゼント?」

伯爵家からのプレゼントと聞いてちょっと期待したが、まさか古ぼけたペンダントととは思わなんだ。

思わず聞いてしまったじゃないか。

「まぁ見ていなさい。」

そう言うと伯父さんはペンダントを開き内側に描かれている魔法陣に魔力を注ぎ込む。

ペンダントが一瞬光ると。みるみる形をかえていき最終的に長方形のこれまた古びた本に変わった。

まさか、これは。

「トゥールの“魔導書(グリモワール)”だ。」


魔導書(グリモワール)。旧き家系のみに一子相伝で受け継がれる古代魔法(オリジン)を記した書物。古代魔法は術者の魔法適正など使用するにあたっての敷居が高い。それ故か強力な魔法も多く、昔これを巡って内乱が起こった程だ。

現在、魔導書持ちの家は盗難や継承権の無い者からの簒奪に備え色々と防護策を講じている。あのペンダントにも何かしらの魔法が掛かっているとみて間違いない。


「アルハル。お前は幸いにしてトゥールの家の血が濃いようだ。トゥールの古代魔法もきっと扱えるはずだ」


さっき適正がどうのという話をしたが、魔力の色がこれにあたる。基本の原色魔力である赤青緑黄。これは元素魔法の火、水、風、土魔法の元となるものだ。

誰もが持っている物だが、魔力量や個人の特性、血統等により得意不得意がある。

というのが人体における魔力の基本。基礎教育で習う分野だ。

だが、更に応用編。上がある。古代魔法には原色魔力を混ぜ合わせ新たな特性を持った混色魔力を用いるものもある。

「魔導書の第一章“黄金色魔力錬成”。第二章“黄金色魔法その一“雷槌”。ここまでを入学までの1週間でお前に叩き込む。これがトゥール家からの入学祝いだ。」


うわぁ、なかなかえげつない入学祝いだ。こうして地獄の1週間は始まったのだ。

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