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全てが集まる異世界で  作者: トーマス
第1章 異世界体験入界
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第1話 異世界、テロル

始めまして、トーマスです。

小説書くことはほぼ初めてですが、お付き合いいただけたら幸いです


3/31日全編改稿

ある晴れた月曜日の午前7時。かすかに残る桜が舞う閑静な住宅街。都市でも田舎でもない中途半端な通学路を通って登校する俺は佐野祐樹。高校1年生だ。顔面偏差値45。髪はぼさぼさ。似合わない雀斑。成績下の上。試しに入った部活は人間関係上の問題で幽霊状態。彼女はおろか友人すらほとんどいない。高校デビュー失敗の代表例みたいな俺は今日も憂鬱で歩いていた。


「ねぇ、きみ。ゲームは好きかい?」

目の前にいるのは小学高学年くらいの少年。銀髪、ちょっとやせ形。黄色をベースにした服装をしているこの生意気少年は突然わけのわからない質問をしてきた。

「まぁ、嫌いではない」

こんなガキは適当にあしらうのが一番だ。

「ゲームが思いっきりできる世界に招待しようか」

「そんなのがあればぜひ行ってみたいよ」

「それでは佐野祐樹くんを僕の世界、テロルにご招待!」


俺の通学路はいきなり姿を変えた。ヨーロッパのような石造りの建物が並ぶさびれた街。恐怖が支配するような雰囲気だ。そんなことがわかるのは俺がその手のアニメや漫画を読み漁っていたからだ。なんとなくそれっぽい。だが、今はそんなことどうだっていい。

「なんだこれは? 」

「きみの願いをかなえてあげたんだよ」

「突然瞬間移動してくれなんて願ってない」

「『ぜひ行ってみたい』って言ったのはきみだよ」

「こんなことになるなんて誰が思う」

「まぁまぁ、もう戻れないってわけじゃないからさ。二週間したら迎えに行くよ。その時に残るかどうか決めてほしいな。そこで帰るのならその二週間はなかったことにできるからね」

「断る」

「拒否権はないよ。で、この世界の説明をしなきゃね。ここはテロルの辺境の街だよ。詳しいことは後で住人に聞いてね。テロルで一番大切なのはやっぱり決闘ゲームだよ。決闘と書いてゲームさ」

「そんなことはどうでもいいから帰せ」

「落ち着いてよ。人の話は最後まで聞いてって。決闘ゲームの内容は様々さ。けど、変わらないものもある。決闘ゲームの結果は絶対というルールさ。例えば一生服従をかけた決闘ゲームに負けたら勝者に一生服従しなければならない。体にそう刻まれるんだ」


一方的に話す少年を見て即時帰還を諦めた俺はとりあえず話を聞くことにした。

「そんな恐ろしい決闘ゲーム俺はやらない」

別に服従だけじゃないよ。ジュースおごってみたいなチップもあるからね。むしろその方が大多数だよ。あとは、反則が証拠付きで見破られた時点で負けとかはあるんだけどね、大体こんな感じさ。そして、テロルで生きていくためにはアビリティが必須となってくるんだ」

「いわゆる超能力ってやつか? 俺はそんなもの持ってないぞ」

「そんなきみに特別サービスで一つプレゼントだよ。『電光石火』という世界クラス以上のスピードと思考力、動体視力を得られて中距離走選手クラスの持久力もあるという万能アビリティさ」

「それをほいほい配って大丈夫なのか? 」

「平気さ。この程度のアビリティならだれでも持ってるし、むしろ最下級レベルだよ」

「もう少し何かなかったのか? 」

「贅沢だなぁ。でも、きみなら十分戦えると思うよ。それだけの資質はあるはずさ」

「はずって適当だな。死んだらどうしてくれるんだ」

「それも大丈夫さ。よっぽどのことに首を突っ込まない限り死ぬようなことにはならないよ。2週間生活できるお金もあげるから本当に嫌ならどこかに隠れてたら? 空き家は多いからさ」

「そうさせてもらう」

「でも、向こうに小さい女の子が悲鳴を上げながら走っているんだけどな。まぁ、きみには関係ないよね」

「……卑怯者」

「なんのことかなー。あ、そうそう。テロルではギルドっていうグループに所属して生活してる人がほとんどだからね。苦しくなったらどこかに入れてもらうことをお勧めするよ」

「大きなお世話だ」

襲われている幼女を無視することもできずしぶしぶ俺は少年の指した方向に走る。これが長く苦しく険しい戦いに繋がることは誰も知らない。


「……ふふっ」

ただ一人を除いて。


今後ともよろしくお願いします。

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