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不完全な覚醒

『勝利すべき(カリバーン)

この剣はある聖剣を素に作られた模倣された剣だ。


だか騎士王アーサーはこの剣を使い敵国の4300人もの人を倒したとされている。その伝説からこの剣は『勝利』と言う概念が詰まっている。



「なっ……きっ貴様ぁ‼なっなにが『勝利すべき剣』だ‼その剣は所詮、模倣された剣!!現物の僕には遠く及ばないんだよぉ‼『ファイヤーバレット‼』」


「ふっ!!」ガガガッキンッ


「なっ⁉」


愛香は数十にも及ぶ炎の弾丸を容易に弾いたのだ。


「次はこっちから行くよっ‼」


「くっ来るなぁぁ!!‼!!『王に従えし道化(リア王)!!」


次の瞬間、何処からか急に現れる銀色の鎧を着る10体もの兵隊。



「おっお前ら!!!!半分は僕を守りっもう半分はもう1人を捕まえろ!!」


「えっ⁉」


「はぁ⁉」

白翔、愛香の2人は驚きのあまり動きを止めてしまった。


「あっ‼白翔君‼」


「クソッ!!はなせっ!!」


「白翔君をはなせぇぇぇ!!」


「動くな凡人‼仲間がどうなってもいいのかい?」


「クソッ卑怯だぞっ‼」


「?卑怯?なんでだい?僕はただ突っ立ってるだけの脇役君を悪役にしてあげるんだよ?感謝してもらわなきゃ!!」


「なっなにを⁉」


「『親しき者の裏切り(ハムレット)』」


その瞬間、白翔を黒い煙が包む。


「白翔君っ‼」


「なっなんだよこれはっ!!」


「さぁ悲劇の幕開けだぁ‼」



〜愛香side〜

「白翔君になにをしたのっ⁉」

私は今、かなり怒っていた。目の前のこいつでも白翔君にでもない。自分自身にだ。


「だから言っているだろう、やつにも役者になってもらうだけだ」


「だからなにをっ……!!」ガキンッ‼

えっ⁉なっなんで……なんで





白翔君が私を切りかかってくるの……⁉




「ふはっふははははっ!!まさに悲劇だ‼信じていた仲間に殺されかけるっ‼素晴らしいっ‼素晴らし過ぎるぞ凡人ンン!!」


白翔君を切るなんてことは出来ない……‼

お願い……お願いだから白翔君……‼



「白翔君……!!目を覚ましてっ‼」


〜愛香side out〜


〜白翔side〜


目を開けたらそこはただただ闇だった。

「なんだ?ここは……?」


「ふんっそんなのも分からんのか」

声⁉何処から……


「っ⁉誰だお前は⁉」


「僕か?僕は…………お前だ」


「なにを……いってんだ?……お前は?」


「まぁ今はそんなことどうでもいい、それよりお前外にでなくてもいいのか?」


「っ‼そうだっ!!早く出なきゃ!!」


「おいおいちょっと待てよ『俺』、今外に出てどうするんだ?また人質になりにいくのか?」


「っ⁉俺は……俺は戦えるっ‼」


「おいおい落ち着けよ、戦えると役に立つと言うのは全く違うぞ?つまり今お前が戦ってもただの役立たずだ」


「クッ…………!!」


「まぁそんなに落ち込むなよ『俺』、そのために僕が来てやったんだから」


「どういう…ことだ?」


「僕の力を少し貸してやるよ」


「力………?」


「もう使い方はわかる筈だ、さぁ起きろ『俺』」


「まっ待て‼お前は…………!!」


〜白翔side out〜

「ハァハァハァ……はく……と君‼起きてっ!!」

その頃愛香はずっと操られた白翔と銀の兵と戦っていた。


「兵を二体倒したことは褒めてやろう。たがこれでお前は終わりだ‼一斉にかかれぇぇぇ‼」


「キャッ⁉」

銀の兵に『勝利すべき剣』を弾かれてしまったのだ。

そして白翔が自分に切りかかってくる。

(あぁ私はここで終わるのかな……)

愛香は静かに目を閉じる。






だがいつまで立っても痛みがこない。

「あっあれ?なん………っ⁉」

そこで見えたのは白銀に輝く長剣をもっていた、白翔だった。


「なっなぜだ⁉僕の宝具は凡人なんかに破られる訳がないっ‼」


「ただいま士道、ここからは俺がやるからもうねといていいぞ」


「おかえり白翔君……!!うん……じゃあがんばっ……てね……スゥスゥ……」


「きっ貴様ぁ!!何者だぁ⁉」


「おいおい、うるさいなぁ〜もうちょっと静かにしてくれよ、士道が起きるだろ」


「なっなっ舐めるなよっ‼凡人めがぁぁぁぁ‼『ファイヤーランス!!』」


「士道、ちょっと剣借りるぞ『我は王為る者なり(クラレント)!!』」


『我は王為る者なり(クラレント)』

この剣は王位継承のためにある剣だ。この剣自体にはなにも力はない。だがこの剣をもった者は王と為り、民または仲間の力を借りるができる。ただ民または仲間の力を奪うこともできるがそれをした瞬間に民または仲間に王に対しての謀反の心を植え付ける。


「『勝利すべき(カリバーン)!!』ハァァァァ!!」ガキンッ‼


「なっなぜお前がその剣を持っている!!それは女の剣じゃないのか⁉」


「借りたんだよ、俺は王だからな。それと俺の剣はなんの力も持たないからな。じゃあそろそろ終わらせるぞ」


「こんなところで僕は終わるわけないだろぉぉぉがぁぁぁぁぁ‼」


「真名解放‼」


『真名』

英雄の伝説に莫大な魔力を喰わせあるひとつの現象起こす。

※因子持ちは魔力を扱うことは出来ないが魔力はしっかり持っている。旧人は魔力を使うほど量が増えていくが因子持ちは宝具を使いこなすぼど増えていく。


「まだ…まだだぁぁぁぁ!!」


「『勝利すべき………

「『王を惑わす………










(カリバーン)‼‼』」

魔法の(テンペスト)‼‼』」


辺りは金色の光と黒い嵐につつまれた。








「ガァァァァ‼!!」

(借りる……?王になる……?剣自体には力を持たない……?…………っ⁉なるほど……!!そうかっ‼そうだったのかっ!!)


「僕は……あの素晴らしい物語の再来に立ち会えたのかっ‼さぁ‼さぁ‼騎士のっ‼息子のっ‼王になれなかった者の悲劇の幕開けだぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼‼」





光が満ちた。









「ハァハァハァ…………終わったか……」ドサッ


こうして白翔の不完全な覚醒を終えた。







ここでシェイクスピアの宝具の説明をします。シェイクスピアの宝具は作品それぞれではなく、作品を劇を始める宝具『問題多き戯曲(ファースト・フォリオ)』と言う宝具である。

『問題多き戯曲(ファースト・フォリオ)

シェイクスピアが作り上げてきた数々の喜劇、悲劇、史劇などをある形で現実に呼びたす。シェイクスピアが作ったかどうか疑われている作品になればなるほど弱い形で現れる。

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