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私はどこ?ここは誰?
「誰かー…はいるわけないよな」
とりあえず現場把握しながなら人がいそうなところをさがすか。
まずここは「日本のわけないよな?」
なぜなら先ほどから見えている、星型をしたスイカが生っている木がそこにはあったからだ。
「外国にはこんな果物が〜…ないか」
自分の名前は「黒霧 白翔」
まぁこんなちょっと中二病まじった名前なんていやでも忘れんわな。
よしっ、次は家族、ゆうじ…ん
「あっあれ?お、おかしいな?いやっいやいやいや待て落ちつけ俺‼そんなあるわけないだろ…」
俺が俺の「家族や友人を忘れるなんて……」
まさに絶望的という感じだった。
思い出はあるのに名前と顔が全くわからないのだ。
「きっ記憶喪失か?いや、こんなピンポイントで顔や名前だけ忘れるなんてありえるのか?」
白翔はひどく混乱していた。
だがこんな絶望的なときに運だけは、味方だった。
「なっ⁉…………っは!!」
それは息をするのを忘れるほど衝撃的だった。
「でっでけえ〜〜……」
それはかなり大きな城壁にかこまれた街だった。
「とりあえず入れるところをさがすか」