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銃を捨てろ!  作者: 羽田憲二
第一章
8/13

命の重さ

長い銃身と短い銃身が並ぶ‥


パチンッ‥ズギューン!

パチンッ‥バキューン!


使う弾は同じなのに銃身の違いで微妙に音が違う。


次々に粉砕される空き瓶‥

チャリチャリチャリ‥


空薬莢の排出と弾の装填も早くなった。

障害物がない時は反射的にしゃがんで装填するようになった。訓練の賜物だ。


「まだ教えていないテクニックもあるが基礎は完璧だ」


「ありがとうございます!!」



それから二人はワグチーを後にした。

次の町までの中間地帯を行く。


“ユザーワ”

ここ一体は谷間が多く道もやや狭い。

更に砂塵がよく舞い上がるので顔にバンダナを巻かないといけない。

強盗団や山賊が馬車をよく襲撃しているエリアだ。

極めて治安が悪い。


「必ずと言うほど襲われる‥弾を込めろ」


「はい!」


クリーフからの言いつけで弾倉は一発空にして五発にした。カウボーイリロードというやつだ。

ピストルの構造上、満装填するとファイヤリングピンが弾丸の尻を叩いてしまう。


強く引き金を引いたり、銃を落とせば暴発する。

だから実質は五発しか込めない。


明らかに襲われそうな岩場で堂々と焚き火をする。

クリーフは何か気づいている。



ヒヒーン!!ヒヒーン!!

「獲物だ!!仕留めろ〜!!」


「イーハー!!」


暗闇に紛れて四人組の輩が馬に乗って襲ってきた。

パカラ!パカラ!パカラ!

闇夜に馬の駆ける音が響く。


「アラン‥手加減無用だ」


「やります‥!!」


アランとクリーフは散会して岩陰に身を潜める。


「バカな奴らだ!殺して追い剥ぎだ!!」


ズパーン!ズパーン!

距離が離れると銃声は乾いた音に聞こえる。


焚き火を馬でぐちゃぐちゃにした後にこちらに近づく。


「今だ!!」


パチンッ‥バキューン!

しっかりと腕を伸ばして長い銃身で馬上を狙う。


「ウグっ!!」

ヒヒーン!!

撃たれた輩は馬のコントロールができずに落馬した。


「こっちだ馬鹿者共!」


クリーフが二人組を煽る。

「死ねジジイ!」

「蹴飛ばしたる!!」


ズギューン!ズギューン!

早撃ちで離れた二人を撃ち抜く。


ズギューン!ズギューン!

馬が止まらずに突っ込んできた為、射殺する。

ヒヒーン!!ヒヒーン!!

ズシャシャー‥


クリーフの手前付近で二頭は絶命した。


「アラン!最後だ!逃すな!!」


不利な状況を見て逃げる輩。

撃ち合いで心臓がバクバクしている。


落ち着いて狙いを定める‥


バキューン!!


遠くでのけぞるのが見えた。




「怪我は無いか?」


「大丈夫です!」


「奴を見に行こう」



最後に仕留めた一人は馬が止まったタイミングで落馬した。まだ息が有るかもしれない‥


二人が近づいた。


「グホッ‥グホッ‥」


咳き込んでいる男がいる。


パチンッ!

「や、やめろ!撃たないでくれ!頼む!!」


クリーフが撃とうとしたがアランが間に入る。


「クリーフさん!どうせ長く無いんだ!やめた方がいい!!」


「フッ‥若いな‥」


アランが立つ足の間から男が銃を構えようとしていた。


ズギューン!!

素早くしゃがんでアランの足の間から男の眉間に撃ち込んだ!


「グッ‥!」

男は死んだ。


「教訓その二、必ず仕留めろ‥さもなくば自分がやられる」


死んだ男の手に握られた銃を見てアランは思う。

命とは‥

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