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銃を捨てろ!  作者: 羽田憲二
第二章
13/13

一匹狼

ヤゴーテを別々の方向に去り数日経った‥


“ダーセン”

山に囲まれた標高の高い町。

坂道や急な曲がり道がとても多い。

歩きでも馬でも辛い土地だ。

熊や鹿を銃で仕留める“マタギ”文化が根強い。

つまり銃のスペシャリストがわんさかいる‥


ダーセンの銃砲店に寄った。

ピストルの弾の補充の他にアランは色々見ている。


「兄ちゃん、何か探し物かい?」

店主が尋ねる。


「あぁ‥ライフルを見たい‥出来れば試し撃ちも」


「勿論いいぜ、なんせここはマタギの国だからな!」


店主が適当に見繕って裏の射場に出た。

出した銃は三丁。


“水平二連銃”

散弾銃と呼ばれる物は大体これだ。

ヨジューキが改造したオリジナルである。

一応、銃床と先台がある為ライフル扱いなのか?


“レバーアクションライフル”

長らくカウボーイや保安官に愛用されてきたライフルだ。名前の通りトリガーガード自体が装填•排莢を行うレバーになっている。

使用弾薬はピストルと同じ四五口径で威力は普通だが射程がやや長い。


“ボルトアクションライフル”

最新式のライフルだ。レバーアクションに比べて伏せ撃ちでの装填•排莢がし易い構造だ。

耐久性、威力、射程の全てに於いて上位互換だ。

軍隊のみ採用している。


先ずは散弾銃だ。

「返りが強いぞ‥」


標的の中心に合わせる。

ズバーン!!

粉々になった。

ズバーン!!

残りの弾も撃ち切る。


シャコン!

空薬莢を取り出して次にうつる。


レバーアクションだ。

ジャキ!バーン!!

ジャキ!バーン!!

弾倉七発を連続して射撃した。

レバーを開放して横に置く。


ボルトアクション。

ダーン!!チャキン!

ダーン!!チャキン!

はじめに五発を薬室に送り込んでから射撃するので発砲から始まる。全て撃ち切ってボルトを開放する。


「さぁ、どれにする?」


「‥レバーアクションを貰おう‥馬蔵につけるケースも欲しい」


「毎度あり!」


アランは実用性や値段を考えてレバーアクションライフルを購入した。いざという時に弾薬をピストルと共有出来るのは強い。

本音ではボルトアクションも欲しいが無駄遣いは身を滅ぼす。


支払いを済ませて宿を探す。

“ダーセンホテル”と書かれた大きめの建物を見つける。やはりどこも一階は酒場になっているみたいだ。


カチャリ‥

大きめの扉を開けて中に入る。


酒臭い男達が一瞬静かになるが元に戻る。

これまでと違うのはガンベルトではなくライフルや散弾銃を背中に背負っていたり、机に立てかけている者が多い事だ。


ピストルを提げて宿に来たのはアランだけだ。


「部屋を借りたい‥」


「かしこまりました、少々お待ちください‥」


待っている間に一人の野次馬が声を掛けてきた。


「よう若いの!旅のお供も無しか?」


「あぁそうだ‥」


「ママが心配してまちゅよ〜」

ガハハハ!!

コイツは良い!!

傑作だ!!


周りがうるさいが受付が済むまで我慢する。


「こちら鍵になります」


「ありがとう‥」


振り返って野次馬が持っていたビール瓶を撃ち抜く。

バキューン!!ガシャーン!


「な、何すんだい!俺の酒が!!」

銃声より酒が溢れた事に怒っている。


椅子に座った他の男が密かにライフルを構えようとした!


バキューン!!チュイーン!

ライフルの銃床目掛けて弾丸を放った。

回転して床に転げ落ちた。


全員が沈黙した。


「何を見てる‥ただのピストルだ‥お前らのナニよりは役に立つがな‥」


あくまで冷静に答えて部屋に向かう。


姿が見えなくなってから野次馬が言う。


「ありゃあ一匹狼だぜ!何か起こるぜ皆!!」


アランを他所にドンチャン騒ぎの男達であった。

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