テキストエディタ(xed)の文字パターン「正規表現」のリプレースメント(replacement)
2024年1月4日時点で、Linux Mint 20やLinux Mint 21に標準でプリインストールされている「テキスト エディタ」はxedという名前のアプリケーションです。
xedでは文字パターン「正規表現」で検索したり置換したりできます。
「正規表現」とは、プログラミング言語などで少しの違いが有りますが、大体、共通している、文字パターンの書き方です。
プログラマーは「正規表現」を知っているべきですし、知っているとプログラムの一部で「正規表現」で高速な処理を楽に書けます。
「正規表現」を利用したほうが、プログラムをとても短く書けますし、例えば、Java言語などの「正規表現」のライブラリーは内部でC言語で書かれていたり「正規表現」を解析してキャッシュする仕組みを用意してくれているので高速に動作します。
また、プログラマーではない人でも、「正規表現」を知っていると、とても便利な時が有ります。
話を戻します。
xedの「正規表現」のリプレースメント(replacement)は、半角円記号または半角バックスラッシュ記号と、半角数字の番号という形式で、例えば、\1、\2です。
リプレースメントで前後を入れ替えたりなどできます。
例えば、日本の小説の書き方の規則では、各行の最初の文字が全角空白( )でもないし、会話文の開始を示す、始め鉤括弧(「)でもない場合は、全角空白( )で字下げしますが、それを忘れていた時に、xedで「正規表現」で一括で直せます。
ただし、読点(、)で改行後の次の行などを誤って字下げしてしまうので注意してください。
①キーボードで「Ctrl + H」を押したり、xedの画面上のメニューバーで「検索」の「置換」をクリックしたりして、置換の入力フォームを表示させます。
②「.*」のアイコンをクリックして、正規表現を有効化します。
③「検索する文字列」に「^([^ 「])」を入力します。
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^([^ 「])
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※上記の空白は全角空白です。
④「置換後の文字列」に「 \1」を入力します。
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\1
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※上記の空白は全角空白です。
⑤「置換」か「全て置換」をクリックします。
以上で直せます。
Windowsの秀丸というテキストエディターでも日本の小説の字下げ忘れを修正できますが、半角丸括弧記号()で囲むのではなく、半角円記号と半角英小文字エフ(\f)で区切っていって、\1から開始ではなく、\0から開始です。
ただし、読点(、)で改行後の次の行などを誤って字下げしてしまうので注意してください。
秀丸で字下げ忘れを検索できる正規表現
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^[^ 「]\f
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※2024年1月4日時点で著者はWindowsのパソコンを持っていないので上記を未テストです。
秀丸で字下げ忘れの修正の置換後の予想の指定
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\0
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※2024年1月4日時点で著者はWindowsのパソコンを持っていないので上記を未テストです。