モノと力量ととあるお願い
おにくと申します٩( ´ω` )و
なんか色々あって遅れましたが更新!
もうそろそろ展開を変えていかなきゃな……って悩み始めてるところです
「僕はモノ。あなたの強さを確かめにきた。手合わせ願います」
モノと名乗るものは突然そんなことを言い出した。
「いいよ、やろうか」
師匠も即答だった。
展開が早すぎてついていけない。
「でもその前に朝ごはん食べよっか」
さらについていけなくなった。
朝食を済ませて、昨日師匠と決闘した開けた場所に出た。
「いつもの武器を使ってください。あなたの本当の強さが見たいんです」
「OK、じゃあ遠慮なく行かせてもらうね」
本気の師匠とついていける人はそうそういない。モノはどうなのだろうか。
「それでは、模擬戦開始!」
俺の合図で模擬戦が始まった。だが、両者見合っている。
さっきの魔物との戦闘を見る限りモノは受流型テクニックタイプ。
俺と師匠の決闘と同じように受流型と回避型だからこうなったのだ。
そんな状況で先に動いたのは師匠だった。
師匠は自慢のスピードで急接近し、死角から一突き。モノはギリギリで反応して糸で受け流した。
師匠は一気に決め切ろうとそこから猛烈なラッシュを繰り出した。師匠の連続突きは剣がまるでレイピアのように鋭く見える。
モノは防戦一方。だがその限りなく音速に近い連続突きをすべて見切り、的確に受け流している。
異次元の戦いだ。
しばらく師匠のラッシュが続いて、モノは降参の意思を示すハンドサインを送った。
「勝者、フレイ!」
「ありがとうございました。あなたの実力、よくわかりました」
「ほんとに私の実力を確かめに来ただけだったのね」
師匠は少し驚いた表情を見せた。
「これは仕事ですので。勝てない勝負に挑むほどバカではありませんよ」
モノも師匠には敵わないらしい。
「それにしても君強いね!そんな君にちょっとお願いがあるんだけどさ」
師匠は珍しく真面目な表情をして。
「そこのマサヨシと一緒に『空間神の墓場』に行ってくれない?」
「……っ!」
師匠が言っている『空間神の墓場』とは俺が師匠と決闘する原因にもなった場所。
入った者に試練を与え、クリアできれば「空間神の加護」が授けられてさらに成長することができるようになる一方、クリアできなければ死ぬ。
ハイリスクハイリターンなダンジョン。
実際、今まで入った数十人の転移者の中で出てきた者は2人のみらしい。
「師匠、さすがに今日会った人にそんな危ないことは……」
「お願いモノくん。私は……マサヨシを死なせたくないの」
師匠の表情は見るからに暗い。
きっと帰ってこない転移者のことを思い出しているのだろう。
モノはしばらく考え込んだ後、小さくため息を吐いた。
「わかりました。仕事はもう済んだので、お手伝いしますよ」
「ありがとう、モノくん」
師匠は小さな涙を一粒落とした。
どうでしたか?
最近は頭痛が特にひどいですが頑張って書いていきますε-(`・ω・´)フン
次回から『空間神の墓場』編!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク