予兆と違和感と新たな出会い
おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)
文芸部の部誌で忙しいはずなのになんか行き詰まってこっちを優先してしまった……
今日も俺は早起きをして、パトロールという名のランニングをしていた。
いつも通りならクマが数体出てくる程度で済むはずだが、今日は不思議なものを見た。
地面が抉れた跡だ。しかも表面に現れている亀裂がアリの巣のようになっている。
「こんな複雑な跡、ここら辺の魔物が作れるものじゃないな」
つまり可能性としては知能がある迷える魔物、魔人、もしくは人間。どちらにしろ放っておくわけにはいかない。
「それをやったのは僕だ」
いきなり後ろから声をかけられて、反射的に臨戦態勢をとる。
「僕に戦いの意思はない。人を探してる。協力してほしい」
たしかにこの男から敵意も殺気も感じられない。
「君は僕より強い。僕は勝ち目のない戦いはしない」
「悪い、ちょっと驚いただけだ」
「こっちこそすまない」
とりあえず話し合いができそうで安心した。
「ああ、それで人を探してるって?」
「"フレイ"という名に聞き覚えはないか?」
「フレイ師匠!?」
俺は驚きのあまり大声を出してしまった。
「知ってるのなら教えてもらいたいところだが、今は危ない」
その大声で魔物が集まってきてしまったようだ。囲まれてしまった。
「ひとまず片付けよう。君は動かなくていい。――操糸術『茨の檻』」
そう言うと彼は両手を複雑に動かした後、地面に叩きつけた。
囲んでいた魔物が一斉に襲いかかってきたが、その瞬間魔物たちは次々と切り刻まれていった。
切り刻まれた場所をよく見てみると糸のようなものが無数に張り巡らされていることに気づいた。彼の武器だろうか。
「これで終わり。さぁフレイという人物について教えてもらおうか」
「あ、ああわかった」
この男、かなり強い。
彼を師匠の小屋に案内した。
彼の目的はわからないが、とりあえず危害を加えるような人物ではないと判断した。
根拠はなくただの直感だが。
「師匠、お客さんですよ〜」
「おきゃくさん〜?」
寝起きであろう師匠が出てきた。無防備すぎて心配になる。
「僕はモノ。あなたの強さを確かめにきた。手合わせ願います」
「ええ!?師匠と手合わせ!?」
どうでしたか?
ここで新キャラ登場!
やっぱり新キャラはワクワクしますよね!
―でもこのモノって子、なんか怪しい……ってそんなわけないか〜
次回もお楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク