努力と結果と2人の関係
おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)
2週間くらい遅れたかな?
週2とかにしようかと思ったけど今の私では捌ききれないので無理です( ´ཫ` )
師匠は、はっきり言って強い。
多分普通に闘っても勝てないだろう。
いつか師匠を超えるために色んな戦い方を考えてきた。姑息な手段までも。
だけど今は、そんなやり方で勝ってはダメだ。
これは師匠と弟子の真剣での決闘。
俺には正々堂々と闘う義務があるはずだ。
「俺の本気で、あなたを超える!はっ!」
俺の最初の一撃は師匠に数センチ届かなかった。
俺は途切れることなく次々と攻撃を繰り出していく。
それでも師匠には当たらない。
これまで何回か模擬戦してきた俺にはわかっていた。
剣士の得意とする戦い方には大まかに3つの型とタイプがある。
必殺型と回避型と受流型、パワータイプとスピードタイプとテクニックタイプだ。
型は剣や身体の使い方。タイプはその人の本質的な能力や戦い方を指す。
師匠は回避型スピードタイプ。
対して俺は必殺型パワータイプ。
圧倒的に相性が悪い。だからいつも通りなら勝てるはずがない。
それなら俺が取れる行動は一つ。
俺は攻撃を止めて、目を閉じた。
「なっ!?」
そう、普段と違う動きをするしかない。
俺がとっている構えは受流型の基本『カウンター』の構えだ。
いつか師匠に勝つため、そしてもっと強くなるために俺は特訓していた。
回避型と受流型の戦いははっきり言って地味になりがち。
どちらも自分から動かないからだ。
師匠は俺の受流型の技を見るのは初めてだからか警戒して攻撃してこない。
こうなるとジリ貧だ。師匠もそれをわかっている。
だから俺は、左足を一歩後ろに下げた。
その瞬間、音を置き去りにするほどのスピードで師匠が距離を詰めてきた。
そのまま師匠の一撃が俺に……
カンッ
「ギリギリ、セーフ……」
「……っ!」
届かなかった。すんでのところで俺の剣が師匠の剣を受け止めたのだ。
もう少し遅ければ俺の右脚は切られていた。
でも、受け止めさえすればこっちのものなのだ。
「んぬっ!」
俺が攻撃を受け流し、師匠の体勢が崩れた。
だが師匠はしぶとく、体勢を整えるために後ろに跳び距離を取ろうとした。
俺はそれを待っていた。
それを見て、師匠よりも速いスピードで距離を詰めた。
「なっ!?」
すかさず師匠は剣で突く。だが、俺は動きをしっかり見て回避した。
そして師匠の剣を弾き飛ばした。
師匠の額に剣先を向ける。
師匠の剣は宙を舞い、サクッと音を立てて地面に刺さった。
「降参。まさかここまで強くなってるとはね〜」
勝った。あの師匠に、勝った。
上がった息と胸の高鳴りを抑えられない。
なんだろう、この感じ。
これがもしかして『達成感』というものだろうか。
「あ、ありがとうございました!」
「ありがとうございました。君、さっきのはどうやって習得したの?」
「さっきのって……受流型のことですか?あれは、毎朝の狩りのときに少しずつ練習してたんです」
「まぁそれもなんだけど……私が聞きたいのはタイプ変更の方」
「タイプ、変更?」
「いやだって君のタイプはパワータイプでしょ?なのに最後私より速く動いてたよね。もしかして無自覚?」
タイプ変更なんて聞いたことなかった。
タイプはその人の本質的な能力だから変更なんてことは基本不可能なはずだ。
「そんなこと出来るわけないじゃないですか、あはは!きっと火事場の馬鹿力ってやつですよ」
「……まぁそれもそっか。ああ、久しぶりに本気で闘った気がする〜お腹空いた〜」
「はいはい、今日はもう帰って夕食にしましょう」
「やったー!今日は師匠に勝った記念で豪華にしよ!」
さっきまでの威圧感は散り散りになり、またいつもの俺たちに戻った気がする。
やっぱり俺たちにはこのくらいの軽さがちょうどいい。
どうでしたか?
一気に設定書いちゃってこんがらがりますよね(>_<)
またちょっとずつ設定は紹介されると思うので慣れてください!
そしてまた文芸部の方で忙しくなりそう……
もしかしたら次は更新じゃないかも(´・ω・`)
それでも待っていてください!(。>ㅅ<。;)