成長と決闘と2人の覚悟
おにくと申します(。ᵕᴗᵕ。)
最近は暑すぎて外に出る気になれず、運動不足気味です(> <)
みなさんはしっかり運動しましょうね!
それから俺は着実に強くなっていった。
剣や槍、弓、投げナイフなど俺は様々な武器をある程度使いこなせるようになった。
「弓やナイフまで使えるなんてね。すごいじゃん!」
「ありがとうございます!」
「メインになる武器はどうする?器用貧乏って感じがするから決めといた方がいいよ」
「じゃあ、師匠と同じ片手剣で」
「それは私を尊敬してるからかな?」
「さあ、どうでしょうね」
「そこは素直に行くとこ!」
だけど3ヶ月後。俺は伸び悩んでいた。
最初はあれだけ感じていた成長が急にピタリと止んだのだ。
俺は不安だった。
師匠の話によると、転移者は成長スピードが普通の人と比べて断然はやいらしい。
その証拠に俺は3ヶ月で、攻撃が師匠に何度か掠るくらいには戦えるようになっている。
普通だったら10年程実戦を体験しないとそこまで戦えることはないそうだ。
だから俺の成長スピードは明らかにはやい。
ただ転移者はそのかわり、成長が止まりやすい。
上限にはやく辿り着いてしまうのだ。
「はぁ!」
「剣に迷いがある。どうしたの?」
「いや、それが……」
俺は伸び悩んでいることを師匠に話した。
「……もうそんな時期か」
「やっぱり他の転移者も?」
「うんそうなの。みんなこのくらいで自分の成長が止まることに不安を感じるんだ」
やはりこれは転移者全員が抱える悩みだったらしい。
それなら師匠は何か解決策を持っているだろうか。
「もっと強くなる方法はありますか?」
「あるにはあるけど……」
師匠は言葉を濁した。
少し悲しげな表情。
どうしたのだろう。何かあるなら教えてほしい。
「いや、でも危険すぎるよ。オススメはできない。というかオススメしたくない」
俺は驚いた。
いつもは「大丈夫!」とか言って魔物の前に無理やり俺を連れていく能天気な師匠。
その師匠がここまで言うということは本当に危険な賭けなのだろう。
それでも俺は……
「俺はやってみたいです。やらせてください」
「……そっか、やっぱりそうだよね」
そう呟く師匠。
「じゃあ今から私と決闘して。もちろんこの真剣で」
そう言って師匠は真剣を一本俺に渡した。
まだ師匠は諦めていない。
こういうときは「どうして?」なんて野暮なことは言わない。
相手の言いたいことを受け止め、俺の言いたいことを打ち込む。
今はそれだけで十分だ。
それに、真剣で決闘するくらいだ。
どうしても行かせたくない理由があるのだろう。
師匠から放たれているオーラはいつもと違って、圧倒的な威圧感を感じる。
「私はフレイ。決闘よろしくお願いします」
それでも俺は行かなきゃいけない。
これに気圧されてはいけない。
俺はもっと強くなりたい。
誰かを守れるようになりたい。
俺は弱いままでありたくない。
もう誰も、失いたくない。
「俺はマサヨシ。よろしくお願いします、フレイ師匠」
どうでしたか?
読んでくださった方、ありがとうございます!
2人とも壮絶な過去を持っていそうですね……(; 'ω')ゴクリ
あまりハードルを上げたくはありませんが(おい)
次回もお楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク