炎の街防衛戦 後編
おにくと申します(*>∀<)ノ♪
もう締切なんて作らず自由にやらせてもらいますわ
目安にはするつもりですけどね
俺たちがフラムに着いたときには、魔物の大群がすでに城門の手前まで進軍していた。城壁の防衛機構のおかげでなんとか前線を保っている状態だ。
「シェルンいけるか?」
「もう立てます。いきますよ、マサヨシ様」
「ああ、いこう」
シェルンと共に後ろから魔物軍を崩していく。魔法が得意なゴブリン・ロッド、投擲が得意なゴブリン・ランスやサンド・ワームを重点的に狙い、前線への弾幕を少なくしていった。
だいぶ敵の戦力が落ちてきた。この調子ならフラムを守りきることができる。そう確信した。しかし、シェルンは難しい顔で考え込んでいた。
「あのアーデンという幹部はどこに……まさか……!マサヨシ様、ウィンディたちが危ない!」
「なんだって!?」
魔物の大群をかきわけて、フラムの街へと駆け込む。全速力で進んでいく。
間に合ってくれ、と心の中で祈りながら。
宿屋に着くやいなや、階段を駆け上がり、俺たちが使っていた部屋の戸を開いた。しかし、そこには誰もいない。もぬけの殻だった。
「一体どこに……」
「マサヨシ様、あそこ」
シェルンが指をさした方を見てみると、ベッドの上に小さな山ができていた。それはもぞもぞと動いている。
それが布団をかきわけて姿を現した。ウィンディの使い魔のイフだ。
イフは着いてこい、と言っているかのように目配せをしたあと、窓から飛び出した。
俺たちは数少ない手がかりであるイフを信じて着いていくことにした。
数分走って、そこで魔力の歪みを感じた。イフは進むのを止め、下を見るように促した。そこの小さな路地裏ではウィンディ、ギャラ、ユキの三人と少女が向かい合っている状態だった。
「魔王軍幹部アーデン……」
この呟きから、シェルンは彼女を知っているのだとわかった。俺は初めて目にする『魔王軍幹部』。身体のまわりにある魔力の流れに歪みができているのがより不気味さを際立たせている。
「じゃあ、死んでね〜」
アーデンの手に水の槍が形作られていく。
俺は咄嗟に飛び降り、水の槍を真っ二つに切断した。
「……え?なんで、どうして勇者がここにいるの?まさかあなた、パドを倒したの?」
「ダリアのことか?あいつは……自分を信じたんだ。俺でもお前でもない、他でもないあいつ自身を」
「え?え?訳がわからない。だってパドは私のモノで、私はパドの家族で、それで……」
明らかに困惑した様子だった。仲間が裏切ることは想定できなかったのだろうか。
「魔物の群れもほとんどを制圧した。大人しく撤退しろ」
俺の言葉を聞き、幹部はくるっと踵を返した。そして、飛び立った。
「私はもう誰も信じない。だから今度こそ、誰からも信じてもらえない。あなたたちも私を信じちゃいけないよ」
去り際にそんな言葉を吐き捨てて。
どうでしたか?
ヒロインとヒーローの戦闘前の掛け合いとかめっちゃ萌えません!?!?ですよね!!!
次回はフラム防衛完了〜!お楽しみに!(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク




